今月のテーマ
・友達とのけんかについて
・お箸の握り方のついて
・子どもの言葉の発達
・子どもと絵本
友達とのけんかについて
幼児同士のけんかの多くは、自分の考えが空いてに伝わらなかったり相手の思ってることが分からないことが原因で起きることがありあます。しかし、何か物でぶったり砂をかけたりするような場合はすぐ止めさせましょう。そして、『頭は大事なところだから打っては駄目よ』とか『砂が目に入ったら目が見えなくなるでしょう』と話して、人に迷惑をかけたり、けがにつながることは許してはいけません。ただ形の上だけで、けんかを悪い事として決めつけないことです。
幼児はけんかを通して人との付き合い方を学んでいきます。相手の考えていることを知ることや自分の思っていることをどのように相手に分かってもらえるか等を、体を通して学び身につけていくのです。
大人は感情的に叱ってしまうことが多くありますが、どうしてけんかになったのかを聞いてあげるようにしましょう。そして、年齢によっては子ども同士が納得するまで話しをさせることが大事なことです。その中から、人との付き合い方を学んでいき、相手の気持ちを思いやれるように、自分も相手も嫌な思いをすることや悲しくなることなどを子どもに分かるように話して気づかせましょう。
頭ごなしに『いけない』『やめなさい』と言わないできちんと話しを聞く、雰囲気やタイミングを作り、時間がたってから忘れてしまったことを話しすることのないように対処しましょう。
子どものけんかは仲間つくりのきっかけにもなっていきますので、豊かな人間関係を作るチャンスにしたいものです。
お箸の握り方のついて
お箸を使えるようになるには、子どもによってずいぶん違うものですが、大体一般的には3歳くらいです。1歳くらいにスプーンを使い、2歳くらいで両手にスプーンとちゃわん等を持つようになります。3歳になると、あまりこぼさなくなり一人で食べれるようになります。
しかし、3歳ぐらいのお箸の持ち方は握り箸になるのが普通で、教えても技術的にまだ無理であまり進歩はないようです。大人と同じような持ち方ができるのは、5歳になってからといわれます。
子どもの興味に応じて、フォークやスプーンと一緒にお箸を食卓に出し、食事の始めの食欲の盛んな時や、お箸で食べやすいものとかにお箸を使うことを進めてみましょう。
食事の始めから終わりまでお箸を使わせようとしますと、食べにくいために食事を嫌うようになる恐れがありますから、あせってお箸を強制しないようにしましょう。
また、使いはじめても急に上達しないのが普通ですから、上手に食べるようにとうるさく言うのはやめましょう。お箸を使いこなせるのは、5歳過ぎてからといわれていますが、これはお箸の限らず手先の運動の発達にともなっての事です。
従ってお箸にこだわらす、手や腕を使うような遊びを盛んにやれば上達を早めるでしょう。子どもはひとりひとり個人差があるので、身近な子と比較して叱ったりしないようにしましょう。せっかくの食事が味気ないものになってしまいます。
まずは、食事を楽しく頂けるように心がけ、お箸の握り方は少しづつ、ゆっくり指導していきましょう。こぼしてもあまり気にせず、褒めてあげるを忘れないようにしましょう。
子どもの言葉の発達
2歳を過ぎるころには『これなぁに』とか、3歳前後では『どうして』と熱心に聞いてくる時期があります。『忙しいからあとで』などと、なげやりな態度をとらずにできるだけ丁寧に答えてあげてほしいものです。答えにくい時には『あなたはどう思う』というふうに聞きかえしても構いません。
乳幼児期に、応答性のある環境に育った子は話すことがじょうずになるだけでなく、知的好奇心がのびやかに育ち、積極的に学習しようという意欲をもつようになります。
子どもが話かけてきたら、よく耳を傾けてじょうずに話せるように導いてあげましょう。
顔を見て相づちをうちながらまじめに聞いてあげてください。
そして、『それからどうしたの』と問いかけたりすれば、子どもは何をどのように話せばうまく伝わるかを学びとります。たとえ、じれったくなったとしても話を先どりしてはいけません。ゆっくりと気長に話を聞いてあげましょう。言葉が発達するということは、単に言葉の数が増える、上手に話せるようになるということではありません。知識が増え記憶力が発達することも密接に関係しています。公園や買い物に行くことや友だちと遊ぶこと、絵本を読むことも全てがことばの発達を助ける要素を持っているのです。
例えば絵本の中のライオンを見て「ライオン、動物園で見たね」と話せれば記憶と絵を結びつける能力が育っているということです。
多くの経験をさせて、子どもと話を楽しみましょう。
子どもと絵本
絵本はおもちゃと物語の中間にあって、両者の橋渡しをする役割をはたします。絵本の興味の示し方は、それぞれですが生後6~7か月頃からでもおもちゃのひとつとして与えると良いでしょう。
始めは破いたりしますが、次第に興味を示し出すと静かに見入るように注意力や観察力を発達させます。
子どもが絵本を見ている時は、横から話しかけたり、説明したりしないで尋ねてくるまで見守りましょう。子どもが『読んで!』とせがんだら一緒に絵本を楽しむ等、親が読んであげる愛情表現のひとつでもあります。
絵本は読んでくれる人との人間的な感情を感じる時であり、腕の中にしっかり抱かれ、見つめられ語りかけられて、親と子どもの心が見えない一本のことばの糸で結ばれているのです。
こうして繰り返し絵本を見て楽しみながら、子どもと接していると幼いながらも子ども
は生活体験と結び付けてえほんを読み取り、言葉として表現するようになります。
想像の世界にひたり、あれこれ考えて楽しむ子どももいるでしょう。幼い頃からのこうした精神活動は、新しいものの見方や考え方をもった想像力豊かなこどもを育てる基礎になります。
では、よい絵本とはどんな絵本でしょう。
1. 色彩が明るく、絵柄が大きく、はっきりしていてわかりやすいこと
2. 子どもの周囲の生活につながった題材を取りあげていること
3. 子どもが充分に理解できるわかりやすい内容であること
4. 何かを考えさせる内容が盛られていること
5. リズミカルで、美しい日本語で文章が書かれていること
などが上げられます。
大人がどんなに内容的によいと感じても、子どもが少しでも興味を示さなければ、その本はよい絵本とは言えないでしょう。
わが子の興味、関心は何かをよく考えて与えましょう。
※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。