今月のテーマ
・小さな物に気をつけて
・よくかんでじょうぶな歯
・甘えたい気持ち
・おもちゃの片づけ
小さな物に気をつけて
幼い子どもは手に持った物を何でも口に入れる性質がありますが、少し成長して手先が使えるようになると、耳や鼻の穴などに小さな物を入れてしまうことがあります。
また、幼い子どもに限らず、子どもが大きくなっても、友達とふざけたりインターネット上の動画をまねたりして耳や鼻に物を入れてしまうことも考えられます。
入れてしまった小さい物を取り出せれば大きなけがにはなりませんが、異物を無理に取り出そうとすると、奥に入ってしまい取れなくなったり、内部を傷つけてしまう危険性があります。
特に気をつけないといけないのは、誤って鼻の奥に押し込んでしまうと異物が取れなくなるだけでなく、気道に入り込んでしまうことです。無理に取り出そうとせず、医療機関を受診しましょう。
このような事故を防ぐため、
乳幼児のおもちゃは対象年齢を守り、使用前後にはおもちゃが壊れてはいないか、また部屋の中にクリップや取れたねじなどが落ちていないか、確認をしましょう。
子どもが自ら耳や鼻に入れないようにいっしょに遊んだり見守って、小さいうちから子どもにわかる言葉で耳や鼻に物を入れてはいけないこと、もし入ってしまったときにはすぐに、親へ知らせることを教えていきましょう。
子どもが鼻や耳を触っているなど、いつもと違う様子がないか子どもの変化に気づいてあげることも大切です。
よくかんでじょうぶな歯
歯はよくかむことで、あごが発育してじょうぶな歯が作られます。とは言っても、特別に固いものばかりを食べる必要はありません。できるだけさまざまな食感の食材を使うようにし、子どもに「よくかんで食べようね」と声をかけましょう。よくかむことであごがしっかりと発育し、歯や歯並び、そしてかみ合わせもよくなっていきます。
椅子に腰かけての食事では、足が床につかずブラブラしていると身体に力が入らずにかむ力も弱くなってしまいます。足を床につけた姿勢で食べると、かむ力は約20%もアップするともいわれています。厚い雑誌などを床に置き、足裏をつけて食事ができる環境を作ってあげましょう。
また、子どものかむ力にあわせた切り方で食材も取り入れてみることもよいでしょう。
① 使う食材は、かたさよりもかむ回数の多さで選ぶ。例えば、いかや昆布など。
② ごぼうやレンコンやにんじんなど、複数の根菜類をメニューに加える。
③ 高野豆腐やひじき、切り干し大根など乾物を利用する。
④ 小魚やわかめなど魚介類もとりいれる。
⑤ 献立は和食がおすすめです。
子どもと天気の良い日は外遊びや身体を動かす遊びをするなど、おなかのすく体験で食欲を育てよく噛んで食べた後は、歯みがきも欠かさないようにしていきましょう。
甘えたい気持ち
子どもはみんな “自分を見てほしい”甘えたい気持ちを持っています。
特に下に妹や弟が出来た家庭では、今までしなかったことをわざとしたり、できていたことをしなくなったりという行為が見られることもあるでしょう。今までみんなからかまってもらえていたのが、赤ちゃんが生まれることにより環境が変化すると、寂しさからくる苛立ちやかまってほしい気持ちが膨らんでいきます。それは、わがままが増えたように感じますが、 “わたしを(ぼくを)見て”という心のサインかもしれません。
お兄ちゃんお姉ちゃんになった子どものなんともいえないさびしさをうめてあげられるのは、お父さんお母さんや周りの大人なのです。お母さんひとりで赤ちゃんも上の子どももお世話するのではなく、家族や周りの人にサポートしてもらいましょう。
「お兄ちゃんお姉ちゃんなんだから、○○しなさい」というのは逆効果ですが、「○○お願いしてもいい?」と頼ることで役に立ててるという気持ちが生まれます。
また、子どもと一緒に買い物や公園に行ったり、赤ちゃんが寝ている時にゆっくり上の子どもの気持ちを受け止めながら向き合う時間を作りましょう。
向き合うことで、「おかあさんはぼく(わたし)のことをわすれたわけじゃないんだ」「ぼく(私)のことを大切に思ってくれているんだ」という気持ちになり、子どもの情緒も安定してくるでしょう。
おもちゃの片づけ
家の生活収納などが変化し、片づける収納、見せる収納などきれいに片づけられている家庭は多いと思います。また、子どもが一つのおもちゃで集中できるように、気が散らないよう、遊んでいないおもちゃを片づけてしまうこともあるでしょう。しかし、整然と片づけられた部屋では今のおもちゃに飽きたときに、次の遊びに移れないかもしれません。おもちゃや絵本がどこにあるのか、どのおもちゃで遊んでよいか、わからなくなることもあるのです。全部をきれいに片づけるのではなく、おもちゃや絵本など、子どもの興味をひくものが適度に身近にあると、子ども自らが興味を持って自由に動き、探索して遊ぶようになります。
ただ大きくなるにつれて、片づけの習慣をつけたいと思う親は多いと思います。遊んだ後は、生活のふしめに「次は○○するから、もうすぐ片づけしよう」と事前に声掛けし、頃合いを見て「片づけようね」と一緒にする中で仕方をやって見せて、伝えるようにしましょう。
そして、子どもの成長に合わせて、一緒にしながら片づけの声かけをし、おもちゃの片づける場所を決めていきましょう。たとえば、棚やボックスに絵やおもちゃのマークを付け、「このおもちゃのおうちはどこかな?」と声かけると、子ども自身が楽しく片づけできることでしょう。
また、「次に使うときに場所が決まっていたら、すぐ遊べるね」と、遊びやすさの良さも伝えましょう。片づけのあとは「きれいになったね」と気持ちよさも伝えます。片づけることを通して、物を大切にする気持ちを育て、自分の持ち物への愛着にもつながるでしょう。
※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。