今月のテーマ
・お風呂嫌いについて
・宵っ張りの朝寝坊
・あごの発達
・生後3~4か月の赤ちゃんの発達や様子
お風呂嫌いについて
子どもがお風呂に入ることを嫌う一番の原因は入浴する時間帯ではないでしょうか。
子どもは入浴を新しい自由な遊びの時間と思っているのに、親は夕食までにさっさと子どもの入浴を済ませたいと思いがちです。
もちろん、夕食前に入浴をすませると衛生的でしかも体の血液の循環がよくなり食事を摂るうえでも良い点が多いのですが、もしそれが無理なら話し合いをして時間を決めると良いでしょう。赤ちゃん時代を過ぎると、子どもはお風呂を自分の意思で入りたがるようになりますから、大人の意思を押し付けられるのを好みません。
子どもが意思を表現できる余地を残しておけば、それほど入浴を嫌がりはしないでしょう。
また特別な場合として入浴中滑って転んだりお湯の中へ落ちて恐怖感を味わったことのある子どもがしばらく入浴を嫌がることはありますが、入浴への丁寧なかかわりでだんだん恐怖心も消えていくものです。
それから引っ込みじあんの子どもでも裸になってお風呂に入ると開放された気分になり、はしゃぎだすものです。また親子一緒の入浴だと親は子どもの心の中に起こっている様々な新しい事柄を知ることができますし、逆に子どもも親しみをもって親に接することができるのです。例えば子どもは押さえつけられて体や頭を洗われることを好みません。ですが、その間にちょっと気を引くおもちゃがあれば必ずしも嫌がることはないでしょう。
このように入浴の時間を、親と子どもが開放的な雰囲気で楽しむチャンスとして活用すれば、子どもも決して嫌がりはしないでしょう。
入浴は、親子が楽しく付き合う時間として工夫してみてください。
入浴は、生活リズムの基本的な活動のひとつです。子どもの衛生面や健康面を考えても特別なことがない限り冬場でも、毎日お風呂に入り衣服の着替えをして清潔に過ごしましょう。
宵っ張りの朝寝坊
睡眠は生命のリズムの一つですから、自由に変えられない側面と周囲の生活環境や本人の意思によってある程度変えられる側面とがあります。
寝る時間が守れないのは、乳幼児にとって家庭環境の影響によることが多いと考えられます。子どもは毎日、必要なだけの睡眠をとれば、自然に起きたくなるのが普通ですから夜早く寝れば朝早く起きられるし、夜遅く寝れば朝なかなか起きられないのは当たり前のことです。
そこで、一般的に見た子どもの一日平均睡眠時間は新生児で14~18時間、乳幼児で12~15時間、幼児で10~14時間、学童で9~11時間です。
子どもの年齢や個人差を考えながら参考にし、大体の時間を決めて余裕をもって取り組んでみましょう。時間が決まったら生活のなかで三度の食事や入浴などを位置づけ、子どもを交えて家族全員で話し合い一日のスケジュールを作り、家族一人ひとりが協力し合いましょう。
子どもが早寝早起きするためには、一日の生活リズムのスケジュールが習慣化することが基本です。
その際、親は次のようなことに気を付けましょう。
- 子どもが寝る時間を守るような雰囲気を家族全員で作るようにしましょう。
- 寝室の明るさ、風通し、温度、湿度、防音などを十分考慮して熟睡できるような室内環境を作ります。
- 昼間、子どもがよく遊び、よく食べるようにします。
- 入浴・夕食を済ませ、食事の後すぐ寝かさないようにします。
- 夕食から就寝までの間、刺激的なテレビを見せたり騒がせたりしません。
- 一人で寝かせるのが好ましいですが、もし母親がそばにいてほしいという時は、静かにスキンシップをしたり歌を歌ったり、お話をしてみましょう。
- 寝る時間に寝て起きれたら、心から褒めてあげましょう。
- 家族全員が意識し習慣化に向けて、協力していきましょう。
あごの発達
大人と同じように上手に食事が出来るようになるには、食べ物を自分の手を使って口へ運び、その後口に入れた食べ物を舌と歯ぐき、歯そしてあごを動かして咀嚼するという二つのことが出来なければなりません。
以前に比べ、最近は市販のベビーフードを始め赤ちゃんが食べやすい様々な食べ物が出まわり多くのお母さんたちが利用しています。
便利ですが、柔らかくて食べやすい食べ物ばかりをいつまでも与えていると、子どものあごは骨も筋肉も鍛えられず十分発達しないまま月齢を重ねてしまいます。
そして、このあごの未発達はのちのち歯が生える時に大きく影響してくるのです。 未発達で小さなあごには、すべての歯が一列にきちんと揃わなかったり、歯が並ぶスペースがなく生え揃わず、なかには上下左右から一本ずつ歯を抜かなければならないということさえも招きかねません。実際、こうした事態に陥る子どもが最近増えてきています。
柔らかくて食べやすいものならたくさん食べてくれるからといって、いつまでもそういうものばかり与えていては正常なあごの発達は望めないばかりか、いつまでも噛むことを覚えられず食事のステップもなかなか先へ進められません。
離乳食をきちんと進めていくということは、単に赤ちゃんの体にその時期に必要な栄養を取り入れるという意味があるだけではなく噛むことやあごを発達させるという点でもとても重要なのです。その後の子どもの食生活を豊かにし、成長につながるためにとても大切なことなのです。
噛むことによって、胃液がでて消化能力が高まりますので柔らかい食べ物ばかりでなく、歯がためビスケットやおせんべいなど年齢や発育にあわせ、かたい食べ物も与えていきましょう。
生後3~4か月の赤ちゃんの発達や様子
この頃の赤ちゃんは、体重が生まれた時の2~3倍になって、からだ全体が丸々としてきます。そして個人差はありますが、首も座りはじめ縦抱きにしても首がぐらつかなくなり腹ばいにすると自分で顔を持ち上げ、周りを見るようになります。
また自分の手を目の前に持ってきて眺めたり、手と手を絡ませたりします。そのうち手が自由に動くのに気づいて、指しゃぶりをしたりおもちゃを握ったりして、ひとり遊びをするようになります。このため、この時期の指しゃぶりは気にすることはありません。
そして、お母さんの顔を覚え、声も聞き分けます。周りの物に興味を示すようになり、音や声のする方に向いたり、手に触れるものを掴むようになります。あやすとにっこり笑ったり声をたてて笑い、そばに人がいなくなるとアーアーと呼んだりします。出来るだけ赤ちゃんの相手をしてあげましょう。
だんだんと日中に目覚めている時間が長くなり、夜はまとめて寝るようになります。感覚的に昼と夜の区別をつけるために、普段着とパジャマの着替えを習慣づけたり、目覚めている間はベットの外に出して遊ばせましょう。
また生活にメリハリをつけるためにも、天気の良い日は外に連れ出しましょう。家の中とは違う景色や新鮮な空気や日光など、赤ちゃんにとって楽しい刺激がいっぱいです。
この時期より離乳食の準備段階として、白湯や野菜スープなどを与え少しずつおっぱい以外の味やスプンに慣れさせていきましょう。最初はなめる程度から、あせらず様子を見ながら与えましょう。なかには母乳やミルクの飲み方にむらがある事もあり、飲む量が多くなったり少なくなったり、遊び飲みをしてしまうことがあります。
それでも赤ちゃんの機嫌がよく、体重も増えていれば心配ありません。
ただひたすら母乳やミルクを飲んでいたころに比べると、食欲がコントロール出来るようになりはじめたというわけです。
このように赤ちゃんは日々著しく成長していきます。その成長に喜びを感じながら、親子の絆を深めていきましょう。
※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。