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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2024年11月号

今月のテーマ

子どものお絵かき
手づかみ食べ
友だちとの関わり方
楽しいうがいの習慣

 

 

子どものお絵かき

 

子どものお絵かきは、言葉に言い表せない気持ちや楽しかった思い出など、どんなことでも気のむくままに表現でき、お絵かきしているうちに心が落ち着いてくるといわれます。

はじめのうちは点や線のようなものを描き、まだ力も弱いので線も細いものですが、お絵かきを繰り返していくうちに、力強い線や丸らしいものがかけるようになっていきます。

少し大きくなると形のあるものが描けるようになり、赤・黄・青などの色の名前を言ったり使いたい色を選んで、クレヨンなどを自由に使ってお絵描きを楽しんだりします。

また、自分のかいた絵を親に見てもらうことで満足感につながり、「もっとお絵描きしたい!」という気持ちは高まっていくでしょう。

子どもの絵を見ると親は「上手だね」とほめちぎりがちですが、「上手だね」と繰り返し言われると子どもは「うまく描かないとほめてもらえない」と思い込んでしまうことも、なかにはあるようです。子どもには、「かけたね」「いろもきれいね」などと、子どもの思いに寄り添いながら温かいことばを伝えるとよいでしょう。

クレヨンや紙を用意していつでも自由に描けるようにし、子どもの広がる発想と思いを尊重して、好きなように描かせてみましょう。
子どものお絵描きは、想像力が広がっていく最高の遊びでしょう。

手づかみ食べ

 

 

赤ちゃんは食べることの楽しさを知ると、食べることに意欲がでてきます。赤ちゃんが目の前の食べ物に自分から手を伸ばしてきたら、それが手つかみ食べのサインです。

赤ちゃんには、1回の食事に1品は自分の手で持って食べられるものを用意して、大いに手づかみ食べをさせてあげましょう。最初は、手でつかんだ食べ物を口に運ぶ時は、力を入れすぎてつぶしたり、小さいものを口に入れる時に指もいっしょに入れてしまったり、うまくつかめずに落としたりしながらを繰り返し経験していきます。手でつかむことで、食べ物の大きさやかたさを感じ、どの程度でつかめば、つぶれずに口に運べるかといった微妙な力の加え方や指の動かし方で、食べる楽しみが広がっていくことでしょう。

また自分でスプーンを持ちたがるようにもなったら、赤ちゃん用のスプーンを準備してみましょう。

ただ、じょうずに使えるのはもっと先のことで、すぐに手が出て手づかみ食べになりますが、それでよいのです。先を急がずに思う存分手づかみ食べをさせてあげましょう。この時期の赤ちゃんにとっては手がスプーンであり、手づかみが主と考えましょう。食事への楽しさや興味がでてくると、さらに「自分で食べたい」という気持ちがふくらみます。

子どもの手でおいしく楽しく食べる、その気持ちを大いに応援してあげましょう。

 

友だちとの関わり方

 

 

幼い子どもは、親に守られて育ち、親と関わる中で愛着関係が育っていきます。

愛着関係が出来ると情緒が安定するため、社会性が芽生えて、周りに目を向けることで、子どもどうしの関わりが始まります。この時期の子どもは「自分のものは自分のもの。おともだちのものも自分のもの」と、思いがちです。おもちゃが欲しくて友だちをたたいたり、おもちゃを奪ったりする姿を見て、親は「うちの子は乱暴」「優しさがない」と思ってしまいがちです。友だちに興味を示すようになると、おもちゃの奪い合いやもめ事は避けては通れないこともあるでしょう。子どもの行動をよく見て、そばで見守ることが大切です。

そして、幼い頃から奪い合いやもめ事があった時に「おもちゃが欲しかったんだね」と、子どもの気持ちを受け止めてから、「おもちゃとられたら、○○君は悲しいよ」とか、「たたかれたらママ痛いよ」という、相手の思いを繰り返し、口にしていくことが必要です。遊びの中で譲ったり、譲られたり、トラブルや貸し借りを繰り返し、自分の思いを言葉にしてもらい、友だちの思いに気付いていくことでしょう。その時には理解できなくても、繰り返し声を掛けることで、その言葉が子どもの脳に刺激となって、いつしか「そういうことか」と、納得するようになり、学びとなっていくのです。

子どもの思いを受け止め、嬉しい時は一緒に喜び、悲しい時は一緒に共感し、遊びの中でどうしたらよいかを繰り返し学ぶ場として、友だちとの関わりを見守っていきましょう。

 

楽しいうがいの習慣

 

 

かぜや感染症の予防には、手洗いとともにうがいをすること大切です。食後やおやつの後にする「ぶくぶくうがい」が出来るようになったら、遊んだ後や外から帰ってきた時、食事の前にする「ガラガラうがい」をしましょう。また子どもに、正しくうがいをすることでばい菌が逃げて行き、かぜや感染症の予防ができることもわかりやすく知らせましょう。

※ ぶくぶくうがいの仕方
① 最初は親が口に水を含んで閉じ、実際にひととおりやって見せてあげましょう。
② 子どものほおを指さしながら、片方のほおを膨らませ交互に水を移動させることを知らせましょう。
③ 反対側に水を移動させ、「ぶくぶく」と繰り返す。
④ 下を向いて水を吐きだす。
※ ガラガラうがいの仕方
① 同じく親が口に水を含んで閉じ、上を向き、口を開けて、のどで水を「ガラガラ」させる
② 次に子どもが水なしで、「ガラガラ」と言い、その後水を含み、「ガラガラ」させる。

~ちょっとアイディア~
*うがいをする場所が室内なら、目印として天井にイラストを張っておき、それを見ながらうがいをしましょう。どのくらい顔を上げたらよいのか目安になるとともに、のどの奥まで水が入り、しっかりうがいが出来ます。
*ぶくぶくうがいを1・2回した後、約10秒間のガラガラうがいを2・3回します。
おとなが、「ば・い・き・ん、さ・よ・う・な・ら」とゆっくり傍で言ってあげると、それに合わせて10秒くらい頑張れるでしょう。
*お風呂に入った際に、ガラガラうがいを練習するのも取り組みやすい方法のひとつです。

 

 

 

 

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