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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2023年12月号

今月のテーマ

年末年始の過ごし方
心を伝え合うあいさつ
やけどに注意
感染症について

 

年末年始の過ごし方

 

 年末年始は大人にとってはあわただしい時期ですが、子どもにとっては楽しい時間で家族とゆっくりと過ごせる貴重な時間でもあります。公園などに出かけるのも楽しみのひとつですが、家族で話しをしてこの時期ならではの大掃除や食事の準備など子どもと一緒にできることを探してみましょう。

 子どもは大人の真似をすることやお手伝いすることが大好きですので、「どんなことができるかな」と想像してみてください。子どもなりに得意なこともあったりして、遊び感覚でゴミ集めやお掃除など年齢にあったことも見つかるかもしれません。食事の準備もお皿を並べたり、簡単な野菜の皮むきなどはままごと感覚で楽しめることでしょう。

 そして、終わったら「助かったよ」と声をかけてあげると子どもも嬉しく感じ、家族の一員として認められたうれしさから、またお手伝いをしたいという気持ちがわくでしょう。こうした家族といっしょに経験したこと、感じた事のひとつひとつが子どもの自信につながっていきます。

 また、年末年始はとかく夜更かしになる事も少なくありません。子どもが元気に過ごすためには、生活のリズムをくずさないことは大切です。一度リズムがくずれると、もとに戻そうとしてもなかなか寝てくれないことはありがちですが、そんな時はまず、朝早く起こすことことから始めてみましょう。

 家族で里帰りなどして年始年末を自宅以外の地域で過ごす計画などがあれば、あらかじめその地域の休日当番の病院などを調べておくと安心でしょう。 

 

心を伝え合うあいさつ

 

 あいさつは、人と人との関係を築いてくれる大切な第一歩です。

 朝目ざめて起きたら「おはよう」の言葉で家族の一日が始まり、交わすあいさつで気持ちの良い生活を送り、夜は「おやすみなさい」で安心して眠りにつくことができます。周りの人から元気にあいさつされると、気持ちがよくうれしくなります。あいさつは、社会性を身につけていく上で基本となりあいさつをして、そこからコミュニケーションが生まれ人との関わりが深まり、人間関係が広がっていくことでしょう。

 まずは、親が自分自身を振り返りわが家の雰囲気を再確認し、家庭の中で大人同士で朝晩と「おはよう」「おやすみ」と言い合ったり、出かけるときに「いってらっしゃい」と声をかけたり、何かをしてもらた時には「ありがとう」と言ったりすることからはじめてください。家庭の中で自然にあいさつが行きかう環境こそ、「あいさつができる子」を育む土台となります。

 子どもは、日々成長する存在です。今あいさつができなくても、「いつかきっと、あいさつができるようになるだろう」という視点で、子どもを見守りましょう。そして、あいさつをすると気持ちがいいこと、あいさつは人と関わるときの大切なマナーであることを、言葉や態度で折にふれて示していきましょう。

 

やけどに注意

 

 家の中で事故が起こりやすいのは、居間や台所、お風呂場が多く、ストーブ・アイロン・ポット・鍋・やかん・炊飯器などでのやけどに気をつけたいものです。

特に冬は暖房器具を使ったり、なべ料理などの熱い料理を作る機会も増えるため、子どものやけどに注意が必要になります。また、加湿器や電気ポット、電気炊飯器など蒸気によるやけどは深いやけどになりやすく、特に子どもの皮膚は薄くてやわらかいので注意が必要です。子どもの手の届かないところに置くようにしましょう。

 あわせて、気をつけていきたいのは、電気カーペットや湯たんぽ、ファンヒーターなどのそれほど高温でない熱源に長時間あたることで起こるやけど、「低温やけど」があります。電気カーペットの上で寝てしまった場合など乳幼児では、低温やけど以外にも脱水症状から熱中症をおこす場合もあり、大変危険です。子どもが寝てしまったら、スイッチを切るか、場所を移すなどしましょう。

 もし、やけどをしてしまったら患部に触らないように、直接または服の上から冷やします。やけどが広範囲の場合は、すぐ救急車を呼びましょう。

 やけどを起こさない為には、原因となるものを子どもの手の届かないところに置いたり、柵で囲うなどの対策をしましょう。また、入浴させる前にお湯が熱すぎていないか、また蛇口は熱くなっていないかの確認をして、子どもにも「熱いからさわらない」などの声かけをして、繰り返し注意を促すことが大事です。

 

感染症について

 

 子どもの発熱などウィルスや細菌などによる感染症が流行すると、家庭内でもウィルスが広がりやすくなります。

 家庭に感染を持ちこまないように、基本的な手洗い・うがい・消毒・マスクの着用などを徹底し感染経路をひとつでも減らすことや、地域の感染情報などを意識してできるだけ人混みをさけるなど、早めの対策をしていくことは大切です。

 家庭でできる感染対策は、家のタオルを家族で共用せずにひとりひとりわけることや、ペーパータオルを活用することもひとつの方法で接触感染予防につながります。

また、小さい子どもの体調が悪いときには飛沫感染の予防として、きょうだいや家族で距離をあけて食事をしたり、夜も寝る場所を離すことでせきやくしゃみでの感染予防になります。子どもはマスクをすることがむつかしい場合もありますが、親はマスクを着用して感染対策することで子どものお世話ができます。どういう感染経路があるのかをある程度理解することによって感染経路を遮断する方法がとれることにつながり、場合によってどのような手段や方法があるのか、いろいろな事を想定しておくとよいでしょう。

 家族で感染がひろがらないように、換気や手洗いうがい・消毒等と普段から早寝・早起き・朝ごはんで健康のリズムをつくり感染症を予防していきましょう。

 

参考文献

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