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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2020年6月号

今月のテーマ

6歳臼歯と歯みがき
早起きが子どもの脳を伸ばす
「じぶんで!」の気持ちを大切に
子どもと一緒に成長する親

 

 

6歳臼歯と歯みがき

 

 

 

 

6歳臼歯は、乳歯の後ろに何か月もかかって生えてくる永久歯で、生え変わりません。早い子どもで4歳半ころから生え始めます。

生え始めの6歳臼歯は歯の資質も弱いうえに歯の溝も深く、他の歯に比べかみ合わせの位置が低いため歯ブラシがなかなか当たりにくく、磨きにくいので虫歯になりやすいと言われます。そのため『大人の歯に生えかわってすぐ虫歯になった』という話しを、耳にすることがありますが、適切な歯の磨き方をマスターすることでじょうぶで健康な歯を維持することが出来ます。

磨き方の方法として、まず歯ブラシは奥の歯に当たるように頬側から斜めに入れ、肘をあげて磨きます。右側は右手、左側は左手で歯ブラシを持ちかえ小刻みに動かし歯を1本ずつていねいに磨くことが大切です。慣れるまでは鏡を見て、6歳臼歯を確認しながら磨くと良いでしょう。下の6歳臼歯磨きのコツは、磨く時に肘を少し下げると歯ブラシがしっかりと歯に当たり磨きやすくなります。

最後の大人が仕上げみがきをしていく際は、くちびるをめくるようにしながら歯を1本づつ磨くことがおすすめです。

虫歯は、歯みがきだけで防げるものではありませんので、歯科の定期健診で歯ブラシ選びや仕上げみがきの方法を習ったり、口の中の環境を整えるフッ素化物の塗布やシーラントなど歯科医に相談してみるのも良いでしょう。また、親から虫歯菌を感染させないことや食生活のリズムを整えながら子どもの健康な歯を守っていきましょう。

 

早起きが子どもの脳を伸ばす

 

 

 

 

 

人の体の中には “体内時計”が備わっていて、この体内時計は1日25時間周期のため実際の1日24時間とは1時間の誤差が生じます。しかし朝早く起きて太陽の光を浴びることで、この誤差が解消されます。人の生活リズムには、朝の光がとても重要です。早起きが良いとされるのはこのような理由があるからです。早起きをして朝の光を浴び、朝の食事を摂ることによってリセットされるため、日中身体を動かし早寝をして睡眠時間を確保することで、脳科学に基づく早起きこそ子どもの脳が伸びていくのです。

たとえば、『 子どもの夜の眠りが短い 』ということで、睡眠導入剤まで使用していた例ですが、ある日イベントに参加し、人とふれあい、活動的で充実の一日を過ごした日からぐっすり眠れるようになったそうです。その子どもの不眠の原因のひとつに、人とのふれあいや昼間の活動量に問題があったということもありました。

「眠り」というとついつい夜のことばかりに目を向けますが、質の良い覚醒があってはじめて質のよい眠りも得られるのです。こうして起床時間と食事の時間を朝型のリズムに整えることで、夜間の成長ホルモンや自然な眠気を誘うメラトニンの分泌のリズムを整えることができます。そのためには、周りの大人も一緒に「早寝早起き朝ごはん」を実践することで、さらに子どもの脳を伸ばすことにつながるでしょう。

 

 

 

「じぶんで!」の気持ちを大切に

 

 

 

「ドアをじぶんであけたかった」「くつをじぶんではきたかった」と、大人がいつも通りにやっていたことに抵抗や反抗を示します。「じぶんで!」と子どもが強く自己主張し始め、自分で努力しようとすることが2歳くらいからみられます。

 靴を自分で履けなかったばかりに、子どもが大泣きしてしまったということはお父さんやお母さん、誰もが経験することではないでしょうか。忙しい朝に時間をとられ、結局子どもが靴を履くことを再度挑戦してやっと納得、ということもよくありがちです。朝の玄関では、子どものやりたい気持ちを汲みとりながら忍耐強くつき合っている姿が目に浮かびます。

 またおしっこの後トイレの水を流すのは「じぶんで」「ひとりで」や、「○○ちゃんが、ながす」と自分の名前を出して主張します。子どもは、自分が出来ることや自分がやっていることよりもさらに「もっと~したい」「もう一回やる」という意欲や挑戦しょうとする思いがどんどん強くなっていくようです。生活のあらゆる面で自分の欲求が通らない時にはだだをこねる姿も現れ、自分の気持ちをしっかり持ち、自我の芽ばえからの成長なのです。

これから成長とともに、好みの服を選んだり、一人で手を洗ったり、自分から料理の手伝いをしてみたりと大活躍してくれます。親は、子どもの欲求は何かをさぐり、冷静に対応することで子どもは大きくなろうとする気持ちを受け止めてもらい“自我の力”が育っていくことでしょう。

 

 

子どもと一緒に成長する親

 

 

 

 

子育ての中で楽しいこと、大変なことは両手では数えきれないほどたくさんあります。特に、子どもから考えれば自分が生まれた瞬間から「この人は、ママ・パパ」として絶対的存在となりますが、親は「子育て」のキャリアはまだ始まったばかりです。

「子育ては自分育て」という言葉には、これから子どもと一緒に親も成長していくので、時に子育てでくじけそうになったり、迷ってもいいんだよ!そのなかで、子どもも親も成長していけるという子育ての先輩たちからのエールが込められているかと思います。自分の人生の半分以上「子育て」を経験した頃には、子どものおかげで自分が大人になれた!親になれた!と実感する人も少なくないからです。

子育て中の皆さんへ伝えたいのは、次の2つです。

  • すこしでいいから、自分のためのほっとできる時間を見つけましょう。

自分とも上手につきあう事は、これからもずっと続く子育てを楽しくやっていくために一番大切なことです。例えば、自分の為だけの好きな食べものやドリンク1杯。また協力してもらえる家族がいるならばゆっくりお風呂に入ったり、誰かに話しを聞いてもらうなど。親が元気だと子どもの気持ちや行動は、必ず安定するようです。

  • 時に子どもの手助けを借りて、こちらからも「ありがとう」をいう。

こちらから、子どものできるお手伝いを頼んでみてください。「ありがとう」を言う機会から、感謝の言葉の大切さを子どもと家族が肌で理解する近道になる事でしょう。自分自身を大切にすることで子どもが明るく元気で成長し、親としての日々は、ますます楽しみに満ちたものになっていくことでしょう。

 

 

参考文献

  • PHPのびのび子育て・Hugkumはぐくむ

  • オーラルケア情報・歯科衛生士からの話しより 

  • 続・発達がわかれば子どもが見える       

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

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