今月のテーマ
・仕上げみがき
・「早くしなさい」の言い換え
・子どもの寒暖差アレルギー
・朝ごはんはなぜ大切?
仕上げみがき
子どもの歯を大切にしたいけれど、子どもが歯みがきを嫌がってなかなかできないと聞くことがあります。熱心になりすぎて磨く手に力が入りすぎたり、話しかけずに磨いてしまうことも少なくありませんが、日頃から子どもをお膝に寝かせて、お顔、お口周りに触れるなどふれあい遊びをすることで仕上げみがきの受け入れも良くなります。子どもを仰向けに寝かせ、親の膝に頭を乗せる寝かせみがきをおすすめします。
まずは、子ども用と仕上げ歯みがき用と、2本の歯ブラシを準備しましょう。
子どもにも親にも負担のない仕上げみがきのポイントとしては、
① 歯ブラシの動かし方
・歯ブラシは鉛筆と同じように持ち、歯1~2本の範囲で歯ブラシを小刻みに振動させるように動かします。子どもに痛みがないように、小刻みな動きを意識しましょう。
② やさしくみがく
・仕上げみがきは、ソフトタッチでみがいてあげることが大切です。ソフトタッチでも、汚れを十分に取ることができます。
③ 呼吸のタイミングを取る
・みがいている途中で子どもが呼吸をしたり、つばを飲み込んだりする時間をとります。
余裕をもって、子どもの表情を見ながら歯をみがきます。また気をつけたいのは、立ちみがきなど不安定な姿勢での歯みがきは避けましょう。
例えば、子どもの好きな歌を歌いながら、1番の歌のときは上の歯、2番の歌は下の歯をみがくこともリラックスするきっかけとなり、そしてみがき終わった後は笑顔でできたことを喜びあいましょう。
みがき方を工夫することで、親子で歯みがきは気持ち良く過ごせる時間になっていくことでしょう。また健診の際に、仕上げ磨きについて歯科衛生士に話しを聞いてみるのもよいでしょう。
「早くしなさい」の言い換え
子どもは大人と違い、感性が豊かで五感で感じるものにひとつひとつ興味や関心を示します。
親の生活は家事に仕事に子育てにとやることが盛りたくさんで、時間に追われている状態です。
親は自分でも言いたくないと思っていても、つい「早くしなさい!」と、子どもに言ってしまいがちです。
たとえば、「早く食べなさい」「早く着替えなさい」「早く寝なさい」「ほら早く行くわよ」など、よく見聞きしがちな光景です。子どもは大人ほど、「時間」というものを意識していないので、「早く」「急いで」と言われても、何をどうすればよいかわからないこともあるかもしれません。子どもにわかりやすく伝えるためには「着替えをしよう」「靴を履こう」「シャツのボタンを留めようね」というように、“具体的な行動”を言葉にするとよいでしょう。
また、寒くなり、布団から出れず「早く起きなさい」と言ってしまう話も聞きます。子どもが起きたくなるように「温かい朝ごはんを一緒に食べよう」「どの洋服着て行こうかな?」と好きな洋服を選ばせるなど子どもがやりたくなる声かけをし、分かりやすい言葉に言い換えて伝えていきましょう。
親が命令口調で指示すると、子どもは自分自身で考えることが出来なくなり、戸惑って何をすればいいか分からず、何をするにも親の顔色を気にして指示待ちする子どもになってしまうかもしれません。
自分自身で考えて、行動できる言葉に言い換えてみましょう。
参考文献:よけいなひと言をわかりあえるセリフに変える親子のための言いかえ図鑑
子どもの寒暖差アレルギー
子どもが朝、起きた時などくしゃみや鼻水がでることがあります。暑さ寒さに対して症状が出るのが特徴で、急激な温度の変化についていけない時にそのような症状が出ます。原因となるのはアレルゲンではなく、気温差からの刺激によってアレルギーのような症状が出るため、そのように呼ばれています。また寒冷蕁麻疹など、皮膚が乾燥する症状がでる場合があります。(この場合、アレルギーが原因のものと、そうでないものがあります。)症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり,頭痛といったもので、花粉症や風邪によく似ています。
改善するには、まず規則正しい生活が大切で
- 睡眠を十分にとる
- 栄養とバランスの良い食事を摂る
- よく遊び体を動かす
- 入浴で体を温め、入浴後は保湿剤などで保湿する。
- 衣服の素材は、肌に優しい綿などのものを選ぶ。
体を動かして遊ぶと血行が良くなり、身体が冷えない体質になっていきます。次第に体力もついてくることで、症状もやわらいでくるでしょう。個人差があるので、生活に支障のでるような症状やいつもと違う時には、医師に相談するのもひとつの方法です。
また、上記の症状に加えて、微熱や発熱等の症状がある場合は、病気の疑いもあるため早めに病院を受診しましょう。
朝ごはんはなぜ大切?
人間の体は、睡眠中、体温が下がった状態になっています。体の働きを低下させて体を休めるからです。この「お休みモード」から、体を目覚めさせるには、体温をあげなくてはなりません。その為にも、朝ごはんはとても重要です。
「朝は眠くて食べられない」ということもありますが、逆に「食べないからいつまでも眠くてだるい」ということもあるのです。夜は早めに寝て、朝起きし、朝食をきちんととるのが理想です。
では、朝食を摂るとどんな効果があるのでしょう。脳のエネルギー源はブドウ糖です。ブドウ糖は体内に大量に蓄えておくことができず、すぐに不足してしまいます。また、体は寝ている間もエネルギーを使っているので、朝にはエネルギーや必要な栄養素が少なくなっています。つまり、朝起きた時は脳も体もエネルギーが不足した状態なのです。そのため、朝食でブドウ糖をはじめとする様々な栄養素を補給し、午前中から活動できる状態を作ることが大切です。
また、朝食でもう一つ大切なことは『よく噛んで食べる』です。『噛むこと』で脳が覚醒して活発になります。また、口の中に食べ物が入り、胃に送られると腸や大腸が働き始め、内臓も目覚めます。それが朝の排便習慣にもつながります。
朝食を食べて、体温を上げ、体の調子を整え、一日のエネルギーにしましょう。
参考文献:毎日簡単!元気テレビ 奥薗壽子の子どもの朝ごはん
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