今月のテーマ
・自分で食べない子ども
・文字に興味を示さない
・自己主張ができない子ども
・夜泣き
自分で食べない子ども
2歳児は、何でもひとりでやりたがる時期です。時間がかかるので大変ですが、ひとりでやる機会を与えれば、だんだん上達しますし、自立心も育ちます。
「下手ね」「汚い」と、やらせなければ、せっかくの興味の芽をつんでしまうことになります。その意味で、チャンスをのがすのは残念です。
また、おなかがすかないうちから早々と食卓に呼んでも、食べようとはしないものです。おなかをすかせることを心がけて、食事をさせるようにしましょう。
空腹なら食べたい一念で、手づかみでも口へ運ぶようになります。食事が待ち遠しいほどにして、だんだんひとりで食べるようになれさせていきましょう。
食べ物をいつまでも口の中で噛んでいて、飲み込まないのはいやになった証拠。
食器を乱暴に扱いだすのは、あきた証拠ですので「ごちそうさま」をするのもよいでしょう。
一時的に、弟妹へのやきもちからひとりで食べられるのに手伝ってもらいたがる子どもなどもいます。食べさせてあげることでゆっくり相手をし、無理に最後まで食べさせないようにしましょう。
文字に興味を示さない
5歳児でもうすぐ小学校に上がるという時期、ひらながを書ける子どもがいると、まだ文字に興味を示さない子どもの親は気になり、自分の名前くらいは書けるようになってほしいと思います。
ひらながには50音あり、難しい字ばかりを書かなければならない子どもや書くことの楽しさをまだ分からない子どもがいることを理解しておきましょう。
そのうえで、子どもが文字に興味をもつことができるように例えば、遊ばせながら文字の形が見分けられるか、自分の名前が分かるかどうかを確認したり、お手紙あそびや絵カードを使ったしりとり遊びなど、文字を書くことに興味がもてる環境をつくりましょう。
そして、自分が思ったことを充分に話せたり、意見を発表できたりする経験を積み重ねることが文字への興味へつながっていきます。
自己主張ができない子ども
友だちに自分が使っている玩具を取られても、順番待ちに横入りされても何も言わず、されるままにしている姿は、大人から見るともどかしく感じられるかもしれません。でも、子ども自身はどのように感じているのでしょう。
子どもにとっては、困ったことではないかもしれません。性格がおっとりしていて、取られたとか横入りされたという感覚がないこともあります。
このような場合、子どもに対して「遊びたかったのではないの?」と問うことは子ども自身が「今、自分は(とられて)いやだと思っているんだ」ということに気づけることもあります。
また、身近な大人から話を十分に聞いてもらえないため、子どもなりに気を使い委縮してしまっていることもありますので、いつでも話ができる環境をつくり、少しでも自己主張ができたら「話をしてくれてうれしい。」ということを伝えてあげましょう。
子どもは、自分の話を聞いてもらえたという安心感を持つことも大切です。
夜泣き
よい眠りをさせるためには、昼間よく遊ばせて心身ともにリラックスをはかってあげるとともに、おとなも赤ちゃんの睡眠リズムに生活パターンを合わせて、夜静かに眠れるようにしてあげましょう。
しっかり眠ると、当然のことながら夜泣きも少なくなりますし、寝ぐずりもあまりしなくなり、寝起きもよくなります。
夜泣きは生後3、4か月頃から始まり7~9か月が多いようですが、夜泣きの原因はまだはっきりわかっていません。これは、赤ちゃんの発育と関係があります。赤ちゃんの情緒の発達を見ますと、3か月頃には「不安」を感じられるようになり、6か月頃には「恐怖感」も芽生えてきます。
一方、情緒面の発達にあわせて、身体も発育していきます。3か月頃に首が座ると、周りの景色がよく見えるようになります。
6、7か月になってお座りができるようになると、視野はもっと広がります。すると目に映ったり体に感じたさまざまなものが、脳への刺激となって、「不安」「や「恐怖」を記憶していくことが多くなります。そのため、いつもと違った出来事があるとこれが「夜泣き」となって現れることもあります。
参考文献
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『生活のしつけ』あすなろ書房 他
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