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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2019年7月号

7月のテーマ

じょうずなほめ方
偏食(好き嫌い)と少食
こんな遊び大好き!
“トイレ”トレーニング

 

じょうずなほめ方

 

 

子どもの上手な褒め方について考えてみます。

子どもは叱ってはいけない、褒めてやったほうが良いということは正しいようです。

といって、何から何まで褒めていたのではダメなことは言うまでもありません。

褒めるときの第一の条件は、その子どもを標準にするということです。決して他の子どもと比較しないことです。

例えば絵の下手な子どもが努力をして絵を描けたとします。その絵がどんなに下手でも決してけなしてはいけません。

何か良いところを見つけてどうしても見いだせなければ、絵を描きあげたということを喜んで褒めるようにします。

子どもが前のときよりも少しでも進歩したときにはぜひ褒めてあげてください。感心してあげてください。

子どもにとってお母さんに褒められることぐらい嬉しいことはありません。上手な褒め方は結果に重きをおかないこと。

経過や行動の元になっている心の動きに重きをおくようにしたいものです。

自分から進んで茶碗を片付けようとして大事な椀を割ってしまった。

茶碗が割れたことに気を取られて叱ってしまう親が少なくありません。

積極的に協力するという良い態度の芽を摘んでしまうことになります。

茶碗の損害よりもずっと大きな損失になります。

褒めるとき、特に注意が必要なのは生まれつきがいい場合です。

かわいい顔を褒められて得々としている親を見かけますが、自惚れを増すばかりです。

いくら顔かたちが良くても心が美しくなければ本当のいい顔にならないことを、折に触れて話してやることが必要です。

頭がいい子どもも同じです。自信をもたせることはいいことですが、自惚れにならないようにお母さんの指導が大切です。

母親自身自惚れを持たないように気をつけます。工夫をして、よい褒め方をするように努めましょう。

 

偏食(好き嫌い)と少食

 

 

幼児の偏食と少食について考えてみます。

幼児の食事の摂り方で大切なことは三度の食事を決まった時間に規則正しく摂らせるということです。

三度の食事の理想的な摂り方は、一日の食事の量を100として朝は20、昼は40、夜は25で残りの15はおやつとして補うのが良いと言われています。

次に問題になるのが食べ物の好き嫌いや親の期待しているほどの分量と種類を食べてくれない子どもの多いことです。

といって、子どもに強制するのはよくありません。

無理にでも食べさせようとするからますます嫌いになります。

お説教や頼むようにして食べさせようとするのもよくありません。

「病気になるから食べなさい!」「お母さんが苦心して作ったのに食べないなんて!」

ご褒美で釣るのも、「罰する」と脅してもいけません。食べても食べなくても無関心でいます。

子ども自身には親切で温かい愛情を注ぐようにします。

お皿を下げるときにも、この次はもっと食べましょうねと穏やかな気持ちで声をかけてあげたいものです。

お母さんの仕事は子どもに食べ物を食べさせるのではなく、食べるように仕向けてやることです。

まず初めからたくさんではなく少なめに食べ物を出します。子どもは「これだけ食べればいいのか」安心して食べ物を口にします。

少々偏ってもやかましく言わないで食べさせます。

小さなお皿に少しだけ盛り付け、お皿の数を多くして食卓に出すというやり方です。

野菜も1種類だけでなく3種類も4種類も用意して少しずつ別の皿に盛り付けて出します。

そのうちの一つでも二つでもお皿を殻にすれば、その皿に同じものをまた少し補ってやるという方法です。

美味しく食べられるお料理や食堂の雰囲気の工夫を凝らすなど楽しい食事ができるように努めましょう。

 

こんな遊び大好き!

 

 

子どもの大好きな遊びについて考えてみます。

生活環境が変わって外で遊ぶことができにくくなりましたから、親子が外で遊ぶ機会を持つように努めることは大切ですが、家庭で親子で遊ぶ姿は一番自然で子どもの心に楽しかった思い出として残ります。

親と子は体の形や体力的にも大きな違いがありますから、子どもの限界を超えないように調節しながら相手になって遊ぶようにします。

シャツ一枚になり、靴下も脱いで次の遊びはどうでしょうか。

・大人がうつ伏せになり、足の上をバランスを取って歩く。

・手と膝を付いてトンネルになり、這ってくぐり抜ける。

・膝を付き馬になり、背中にまたがる。背中を揺り動かし、暴れ馬になると力を込めてしがみつき、揺れの繰り返しを喜びます。

・タンバリンを高く持ちジャンプして叩き鳴らす。手のひらを叩いても遊べます。

・足を前に伸ばして座り開閉をし、子どもが跨いだり足の間に入ったり、歌のリズムにのってその場跳びをします。園芸用の棒など2本を使って開閉すると疲れなくて持続します。

・4歳では両足を持ち上げて逆立ちしたり、手で歩き押し車の形も好きです。

・両手を肩の高さで肘を曲げ鉄棒のようにし、ぶら下がり、落ちまいとして頑張る。子どもの手首が抜けないように注意し手を握り、子どもは足から上の方にのぼり、途中で足から外側へ回転して降りる遊びも好んでします。

・ジュースの空き缶を少し貯めておき、動物の顔、花などを書いて貼り、布ボールをぶつけて倒す。缶の高さなど置き方に変化を付けて楽しみます。絵や工作の遊びが加わり、置き方の工夫をしたりで想像力も働きます。

親子で遊んだ喜びは情緒の安定と感情に豊かさを加え、友達との関係にも役に立ち、健やかに育つことになります。

 

“トイレ”トレーニング

 

 

トイレトレーニングについてお話します。

トイレトレーニングはその子なりの始める時期があります。早く始めたからといって早くできるようになるとは限りません。

子どもの体の準備が整わないうちに始めて、長い間もたつくのは子どもにとってかわいそうなことですから体の準備が整ってからゆっくり始めましょう。

時期的には春から夏にかけてが良いと言われるのは、冬に比べてたくさん汗をかく分おしっこの量が減ったりして間隔が空き、トイレに連れていく回数が少なくて済むことと、パンツが濡れても体調を崩さずに良いこと、洗濯物が乾きやすいなど利点があります。

しかし、季節にとらわれずおしっこの感覚が2、3時間空いて寝起きのおむつが濡れていないときや、遊びに夢中になって長い間濡れていないときなどに一日2、3回おむつを外して試してみると良いでしょう。

おまるに座れせるのはあまり長すぎないようにし、パンツを履かせてすぐ漏らしても叱らないようにしましょう。

また、慌ててパンツを脱がそうとすると怒ったり嫌がったりしますので、さり気なく声をかけてあげます。

おまるの置き場所は落ち着いて座れるところであればどこでもよく、大好きなぬいぐるみなどを使って一緒におしっこを誘ったり感心を向けさせ、遊びの中で楽しみながらやらせることが大事です。

おしっこの声かけは遊びに熱中しているときは避け、遊びの区切りの良いときに「おしっこ出る?」と言って尋ねてみましょう。「出ない」と言ってその後漏らしても叱らないようにしましょう。

もし、漏らした後に失敗を教えてくれたらそれは大変な進歩です。

「教えてくれておりこうね。すぐ着替えて気持ちよくなろうね。また教えてね。」と次へのやる気を誘い、褒めてあげるようにします。

叱ると次から教えなくなるばかりか、色々な面に悪影響を及ぼします。

トイレトレーニングは褒めてあげることと、個人差を考えてあげることが大切なポイントです。

 

 

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

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