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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2025年9月号

今月のテーマ

内弁慶な子どもとの接し方
いたずらの考え方
いやいや期
野菜嫌い

 

 

内弁慶な子どもとの接し方

家の中では、活発で元気に話をしたり、遊んだりしているのに外へ出ると、黙ってしまい、お母さんのそばから離れずお友だちと遊びたがらない子どもがいます。
私たち大人は、周囲に友だちがいると、“一緒に遊ばせないと”と思い、「一緒に遊ばないね~」と言ってしまいがちです。子どもの前でそう言ってしまうと、子ども自身も負担になるかもしれません。
親は、他の子どもと比べないようにしましょう。そして、“ありのままの自分でいいんだよ”と子どもが自分自身を好きでいられるよう、子どもを認め、思いを受け止めていきましょう。
親は一緒に遊び、見守りながら気持ちに寄り添い、子どもの思いを受け止めていくと、『愛されている』『守られている』という思いになり、安心の基地となるでしょう。
また、子どもが慎重な性格であったり、不安や心配が大きい時、親は“できたらいいな”と思うことが少しでも出来たら認め、褒めてあげることで、最初の一歩を踏み出し、『やればできる』という自信がだんだんとついていきます。自分に自信が持てるようになると、外へ行っても自分を主張したり表現したりできるようになり、子どもの得意なこと(長所)を見つけて伸ばしてあげると、成功体験が増やせて自分自身に自信が持てるようになるでしょう。

 

いたずらの考え方

 

 

大人にはいたずらと見える行動も、子どもには遊びや学びなのです。子どもには見るもの、触るものすべてが新鮮で、大人が考えるよりはるかにわくわくしていることでしょう。
その好奇心を満足させるために、“何だろう、これ?”と思い、触ってみたり、つかんでみたり、投げてみたりと五感のすべてを使って行動してしまうのです。大人から見ると、いたずらに見えますが、子どもにとって探求心のあらわれです。
例えば、ティッシュペーパーの箱から次々とペーパーを引っ張り出し、箱を空っぽにしたり、紙おむつを全部出してしまったなどは子どものよくする行動です。
子どもが触って危険なもの、特に化粧品や薬、洗剤などは子どもの手の届かない場所にしまっておき、ティッシュペーパーは、箱から出されてしまっても別の入れ物に入れれば、見た目が多少悪くても使えます。おしりふきやウェットティッシュも次から次へと引っ張り出しておもしろくなるものです。「だめ」と止めるばかりではなく、環境を工夫し、子どもの『おもしろい』と思う気持ちを活かした遊びをどんどんやらせましょう。
子どもが自分でやってみたいと思っての行動は脳への刺激、運動能力の発達にも重要です。
その、好奇心が旺盛な『子どものいたずら』は、誰かを困らせるためにするのではなく、興味があって、“何だろう”と思い、探索しているので、子どもの成長に大切なことなのです。

 

いやいや期

 

 

1歳半から3歳くらいまでの「いやいや期」と呼ばれる時期は、自我がめばえる大切な時期です。
例えば、洋服を着がえたがらない時、ただ「着がえよう」と言われるだけだと、なぜ着がえないといけないのかがわからず子どもはますます反発してしまうこともあります。それぞれの状況に応じて汚れてしまったなど、子どもに着がえることがわかるように説明しましょう。そして、「どっちの洋服にお着がえする?」など、子どもが自分で選ぶことで着がえることにつながることでしょう。
また、「いやいや」のなかでも、きっぱり「だめ!」という場面もあります。
子どもが車から降りる際には、「手をつないでいっしょに歩こうね」と約束をしますが、道路や駐車場で走りだすなどの行動を止める時には、「だめ!」と後ろから抱きとめましょう。体が密着し、親の気持ちが伝わりやすくなります。子どもは危ない行動がなぜいけないのかわかっていないので、その都度わかる言葉で伝えていきます。
この時期は、子どもが「自分で」[自分で」という思いが強くなっていきます。「いや!」という自己主張は、その子らしさのあらわれです。
親とのよりよい関係性があり、その安心こそが自分の意思や欲求を周りの人に表現できることにつながっていきます。
子どもが成長していく「いやいや期」は、親子の絆をさらに深める機会とし、「いやいや」に寄り添っていきましょう。

 

 

野菜嫌い

 

 

好き嫌いなく何でも食べて、元気にすくすく育ってほしいと親は願うものです。離乳食の時には野菜もよく食べてくれていたのに、今は野菜を食べてくれないという悩みもあると思います。
大切なことは、その子どもの「食べたくない」という思いを受け止めていくことです。子どもが「いや」と言ってアピールしたことに対して、親の思いもありますが「食べたくないのね。」と、わが子が感じたことをそのまま受け止めてみましょう。
子どもが、苦手な食べものを訴えることができたことは、ひとつの成長です。野菜の色や見た目なのか、匂いや口に入れたときの食感なのかなど、理由があるのかもしれません。
まずは野菜は嫌いと決めつけずに、いろいろな調理法で工夫してみましょう。
例えば、子どもの大好きなハンバーグなどに、野菜(人参・ピーマンなど)を細かく刻んで混ぜたものを準備し、「お野菜入っているハンバーグよ。食べてみてね」と声かけしてみましょう。もし子どもが食べれたときには、「野菜入りのハンバーグが食べれたね!」と、ほめましょう。
また、たくさん遊んでおなかがすいている時は、台所からいい匂いがただよってくることで、食べることへの期待感が高まります。おいしく食事するなかで、野菜も味見したり、食べてみようかなというきっかけとなるかもしれません。
食事は「楽しく」を一番に考え、「今は食べなくてもいつかは食べれるといいね」という気持ちをもって、子どもといっしょに食事を楽しみましょう。

 

 

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