今月のテーマ
・むし歯の予防
・子どものうそ
・もったいない心を育てよう
・すぐ泣いてしまう子
むし歯の予防
乳歯のむし歯の特徴として、痛がらないこともあり見かけよりもむし歯が進行していることがあります。
むし歯の予防方法は、一日3食とおやつを決まった時間に摂り、ダラダラ食べをしないことで、食べた後は歯磨きをしましょう。
おやつは甘いものでなく、3度の食事で足りないエネルギーや栄養を補うものを選び、与えましょう。そして、フッ化物の応用などが良く言われています。
またむし歯菌の感染を減らすためには、親が食べたものや使ったお箸、スプーンで子どもの食べ物をあたえないことも大切で、哺乳ビンでスポーツドリンクや乳酸飲料などを飲ませてしまうと、むし歯の原因になるだけでなく歯のかみ合わせもみだれます。もし歯みがきができなければ、口をすすぐだけでもよいでしょう。
歯ブラシする際のポイントとしては、
1,毛先を歯にきちんとあてて磨く
2,軽い力で磨く
3,小刻みに動かして磨く
つい熱心になりすぎて磨く手に力が入りすぎないように気をつけながら、子どもとの遊びの中でお膝に子どもを仰向けに寝かせて、お顔・お口周りに触れることで歯磨きの受け入れもよくなります。歯ブラシの大きさは、指2本より小さめがよく、毛先が開いてきたら新しいものに取り換えましょう。毛先が開かなくても1~2ヵ月に一度、新しい物への交換が望ましいでしょう。
子どもがひとりで磨けるようになっても低学年までは、仕上げみがきが必要です。あせりや無理じいはせずに、毎日の親子のコミニュケーションをつくり歯みがき習慣にしましょう。
子どものうそ
“子どもがうそをつく”ので不安だと聞くことがありますが、子どもの話しには、理由があるようです。
例えば、
「このおもちゃ壊したの誰?」と聞くと、「ぼくじゃないよ、〇〇だよ」と、自分以外の名前を答えることがありますが、子どもが追い詰められていくだけなのでしつこく追及する必要はありません。
子どもは、現実と想像の世界をまだ区別できなくて、自分の願望がうそのような話しになってしまうこともあります。日頃から親に「動物園につれて行って」といっていた子どもが、友だちが「ぼく動物園に行ってうさぎをさわったよ」など楽しそうに話すのを聞いて、つい自分も行ったような気持ちになってしまい、「ぼくも動物園行ったよ」と言ってしまいます。想像したことが現実に起こったことかのような錯覚や願望があり、ふとした話しからうそに発展してしまうことがあります。 これは、想像の働きからの子どもの話しで、成長とともに見られなくなっていきますので、子どもがうそのような話しをする時の親の接し方も振り返ってみましょう。
子どもに対してしつけとはいえ、「おかたづけできないから、おもちゃはお友だちにあげちゃったよ」や、「お片づけできたら、今度のお休みは遊園地に行こう」などの何げない言葉かけには気をつけましょう。子どもとした約束は守るように心がけることによって、子どもとの信頼関係も築けていけることになります。
成長のひとつとして受け止めながら、子どもの心に寄り添うことが大切で、うそを必ず証明することが大人の役割ではないでしょう。
もったいない心を育てよう
物が豊かな時代になり、資源の有効活用が推奨され、 “物を大切にしょう”“もったいない”という気持ちを持つことが大事だと思います。ではどんなことから子どもに物の大切さを伝えたらよいでしょう。
歯みがきや手洗いの時に水を出しっぱなしにしたり、必要以上に水を出したりするのは良く見られる光景です。水を大切に使うことを知らせるように「手をせっけんで洗っている時は水を止めようね」「このくらい出してね」と、声をかけましょう。
その他にも、電気のスイッチをこまめに消す。料理を作る時、子どもと一緒に、野菜を洗って、ニンジンや大根をピューラーで皮をむいて、その皮も使ってふりかけやきんぴら、スープに利用してみるのもひとつの方法です。すると「え?皮も食べられるの?」という気づきや、皮だって大根の葉だって食べられることを知る機会となります。
また、子どもも自分で作った物という愛着から食べなかったものも口にすることもあります。自分で皮をむいた野菜、自分で握ったおにぎり、自分の手のひらでのりを巻いたご飯が特別な食べ物になり、食べ残しが減るかもしれません。きっとその場面では「おいしいね」と、微笑み合う姿があることでしょう。
小さい時から「物を大切にしよう」「もったいない」という気持ちは、日常の身近なことから伝えるとわかりやすいです。物が豊かになった今の時代だからこそ、子どもの「物を大切にする心」「もったいないと思う心」を育てていきましょう。
すぐ泣いてしまう子
赤ちゃんの時はお腹が空いていたり、オムツがぬれると体の不快感を訴えて泣くことが多く、成長とともに泣く要因は複雑になっていきます。
大きくなってもすぐ泣いてしまう子どもは、こみ上げてくる感情を言葉で表現する力が追い付かないからでしょう。
例えば、思い通りにいかなかったとき、注意されたとき、新しい事に不安を感じるとき、自分の願望を聞き入れて欲しいとき、負けて悔しいときなどです。親はつい、「泣かないの!」とか「泣き虫だね」と言ってしまいがちで、わがままだとか打たれ弱いと感じたりします。
子どもにとって泣くことは、表現のひとつで感情をコントロールし立ち直っていくための手段なのです。そんな時には手を握ってあげたり背中をさすったり、スキンシップをとることで感情を落ち着かせながら「悲しいね」「怖かったね」「悔しかったね」と話しかけて気持ちを代弁してあげましょう。
周りの目が気になる時、親は子どもを泣き止ませるために、おやつをあげたりスマホをみせるなど子どもの願望を満たすことで、その場をしのごうとすると、子どもは“泣けばよいことがある“と思い、また泣いてしまうこともあります。
泣くことによって負の感情を思いっきり吐き出している子どもいるので、無理に泣くのを我慢させるのはストレスをためこむことになり逆効果なります。泣いてしまっている状況にさりげなく、「○○○だったら、よかったねえ」と子どもの気持ちに共感してもらえると、心が落ち着くこともあります。
また、泣かないで、乗り越えているときに注目してあげ「ちゃんと言えてすごいねえ」「また、チャレンジして偉かったねえ」と声かけしてその姿を認めてあげましょう。
参考文献
- 子育てちょっと気になる困りごと
- 幸せ子育てのコツ
- すこやかネットアーカイブほか
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