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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2022年10月号

今月のテーマ

子どものおねしょ
季節を感じながら子育て
子どものうそ
子どもの寒暖差アレルギー

 

子どものおねしょ

 

 おねしょをしてしまう原因は、主にふたつあります。

 ひとつは、成長とともに夜になるとおしっこを減らそうとする「抗利尿ホルモン」が脳から分泌されますが、まだ成長段階でこのホルモンの分泌リズムが整っていないためおねしょをしてしまうのです。

 もうひとつは子どもの膀胱がまだ小さく、おしっこがためられないためです。個人差はありますが通常2~3歳ごろから膀胱が大きくなり始め、4~5歳ごろには夜のおしっこをためれるぐらいの大きさに成長します。また睡眠の質が良くない場合や、疲れやストレス、胃腸が弱いなどの体質によっておねしょをしてしまうこともあります。

 できる対策としては、

  • 寝る前は必ずトイレへ!これが最も効果的な方法です。夜中に寝ている子どもを起こしてトイレへ連れていくことは、ホルモンの分泌を妨げるため、逆効果となります。
  • 塩分の多い食事は喉が渇き、必要以上に水分を取ります。昼間の水分はしっかり摂り、特に夕食の塩分には気をつけましょう。
  • 身体を冷やさないようにする。寒い時は水分に関係なくトイレが近くなります。起きている間も体を冷やしすぎるのは良くないですが、特に寝ている間の部屋の温度調節も気にかけましょう。

 おねしょは子どもならだれでも通る成長段階です。親子の心の負担を減らすためにも、夜はオムツや防水シートなどを活用して、後始末も最小限にすむように工夫してみましょう。
またおねしょの頻度や年齢によっても異なるので、心配な時は専門職に相談してみましょう。

 

季節を感じながら子育て

 

 子どもとの生活に、季節感を取りいれていますか。

 ふと感じる季節の変化は、時に癒しを与えてくれます。四季のささやかな移ろいを親子で楽しむことで日々の子育てのわくわくの連続と少しの余裕が見いだせるかもしれません。日常の変化に目を向けられるきっかけ作りをしてみましょう。

 例えば、

  1. 親子で散歩を楽しんで、見つけた野の花を飾ってみる。
  2. 季節の物・旬の物を食べる時に言葉を添える。
  3. お正月、節分、子どもの日、冬至のゆず湯など色々な行事や風習を伝える。
  4. 親子で近くの公園めぐりや外遊びを楽しみ、草花や木の実、虫を見つけるなど子どもの興味あるものを楽しんでみる。

 また季節の変化は、身近なお店でもその季節の食材を目にしたり、お店の飾りつけなどでも季節を感じることができます。

 大切なことは、「いい香りがするね」「風が涼しくなってきたね」「夕焼けがきれいだね」日常の変化を言葉にして子どもと共有することで季節の変化を感じ、「これはなにかな」「このあと、どうなるのかな」などと子どもの想像力や好奇心を育てる機会となるでしょう。

 ありのままの姿で「できる範囲で・無理なく・楽しく」手軽なものから、子どもと一緒に季節の移り変わりを楽しんでみましょう。

 

子どものうそ

 

 子どものうそは、いろいろ理由があるようです。

 例えば、

「このおもちゃ壊したの誰?」と聞くと、「ぼくじゃないよ、〇〇だよ」と、自分以外の名前を答えます。これは自分を守るためで、子どもが追い詰められていくだけなのでしつこく追及する必要はありません。子どもは人をだますのではなく、現実と想像の世界を区別できなくて自分の願望がうそになってしまうこともあります。

 日頃から親に「動物園につれて行って」といっていた子どもが、友だちが「ぼく動物園に行ってうさぎをさわったよ」など楽しそうに話すのを聞いて、つい自分も行ったような気持ちになってしまい、「ぼくも動物園行ったよ」と言ってしまいます。想像したことが現実に起こったことかのような錯覚や願望があり、ふとした話しからうそに発展してしまうことがあります。これは、想像の働きからのうそで成長とともになくなっていきます。

 また、子どもがうそをつく時に親の接し方も振り返ってみましょう。

 子どもに対してしつけとはいえ、

「片づけしないから、おもちゃを捨てちゃったよ」、「そんな悪い子どもだとおまわりさんを呼ぶよ」など、些細なうそでも子どもは親の真似をしてしまうこともあります。
出来るだけうそを言わないでしつける方法を、探してみましょう。

 うそをつくのは子どもの成長の証として受け止め、子どもがなぜそう言ったのか考えながら話しを聴いてあげたり、うそがいけない理由をわかりやすく説明して子どもの心に寄り添っていきましょう。

 

子どもの寒暖差アレルギー

 

 子どもが朝、起きた時などくしゃみや鼻水がでることがあります。暑さ寒さに対して症状が出るのが特徴で、急激な温度の変化についていけない時にそのような症状が出ます。

 原因となるのはアレルゲンではなく、気温差からの刺激によってアレルギーのような症状が出るため、そのように呼ばれています。また寒冷蕁麻疹など、皮膚がかゆくなる症状がでる場合があります(この場合、アレルギーが原因のものと、そうでないものがあります)。症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといったもので、花粉症や風邪によく似ています。

改善するには、まず規則正しい生活が大切で

  • 早寝、早起きをする
  • 栄養とバランスの良い食事を摂る
  • よく遊び体を動かす
  • 入浴でしっかり体を温める

 このようなことを心がけることで自律神経が整ってきて、体調もよくなっていくことでしょう。個人差があるので、生活に支障のでるようなつらい時には、医師に相談するのもひとつの方法でしょう。

 参考までに、上記の症状に加えて、微熱や発熱等の症状がある場合は、病気や感染症の疑いもあるため早めに病院を受診しましょう。

 

参考文献

  • はじめてのおうちモンテッソーリ

  • 絵本のある子育て ほか

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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