今月のテーマ
・赤ちゃんのハイハイの大切さ
・親子でお風呂
・早起き早寝のリズム
・食事を楽しく食べる
子どもの質問赤ちゃんのハイハイの大切さ
幼児期の手の発達は、乳児期のハイハイが育ちの土台になっています。
このハイハイのときに、手の指を開いて指先を前に向けて進めることは、歩行に大事な背筋を育て、肩より腕が前に出ることで転んだ時に手が前に出て顔面を守る事が出きるために大切です。この動きにより、手首の力とやわらかな動きが増し、次第に手指の動きや成長につながっていきます。
赤ちゃんはうつ伏せの状態から、目の前にある気に入った玩具を取りたいという気持ちが芽生えてきたり、寝返りも出来るようになるでしょう。
個人差もあるため子どもの発達の姿を見守りながら、ハイハイができるように,テーブルを片付けるなどして安全な空間を作りましょう。
また、ハイハイを十分せずにつかまり立ちをするようになった子どもにも、子どもの足指をマッサージしたり足裏をタッチして蹴る動作など、ハイハイの動きを促してみましょう。親子でハイハイ遊びや親トンネル遊び、ふとんやクッションで斜面をつくってでこぼこハイハイ遊びなども楽しい遊びとなります。
親子で、ハイハイ遊びや体を動かす楽しい体験ができるように誘いかけてみましょう。
親子でお風呂
子どもとの入浴は、楽しんでいますか。
入浴を夕食前にすませると衛生的でしかも体の血液の循環がよくなり食事を摂るうえでも良い点が多いのですが、もしそれが無理なら時間を決め習慣化してみることもよいでしょう。少し大きくなると、子どもはお風呂を自分の意思で入りたがるようになったり、「お風呂にはいろうか」というだけで自分から服を脱ごうとすることもみられるでしょう。
子どもは裸になってお風呂に入ると、開放された気分になります。親子一緒に入浴すると子どもとのお話タイムとなって、その日の出来ごとや心の中にある事を知ることができます。
子どもの体や頭を洗う時には、シャンプーの泡で遊びながら泡ソフトクリームごっこ遊びをしたり、少し大きくなったら自分で洗うこともできてきたりと楽しい時間になるでしょう。
このように入浴の時間が、親と子どもが開放的な雰囲気でふれあう時間となれば、子どももお風呂が好きになることでしょう。
入浴は、生活リズムの基本的なもののひとつです。毎日の”お風呂“を、子どもといっしょに楽しみましょう。
早起き早寝のリズム
夜早く寝てほしくて、日中、外遊びをしたり、一緒に遊んだりしても、寝かしつけに時間がかかってしまい、“どうすれば早寝早起きできるんだろう”と思っている親は多いはずです。実は、早寝ではなく『早起き早寝』なのです。
朝早く起こせば、夜は早く眠くなります。早く寝かせようと頑張るよりも、早く起こす方に力を入れましょう。何日かは眠くて機嫌が悪くなるかもしれませんが、早起き早寝のリズムをつけるためにやってみませんか。早く起きた分、午前中はたっぷり体を動かして遊び、お昼寝をしましょう。1~1時間半の昼寝は夜の睡眠に影響がないといわれており、朝早く起きて、お日さまの光を浴びて日中遊ぶと、夕方からメラトニンという眠くなるホルモンが出ます。そのタイミングで寝かしつけをしましょう。子どもの体調や個人差もありますが、一日の睡眠時間は0歳児で14~17時間、1歳児で12~15時間、2歳児で11~14時間、3歳児で10〜13時間です。乳幼児は夜8時までに寝るようにし、寝る30分~1時間前には部屋の照明を暗くして静かに過ごしましょう。
また、眠っていた脳はお日さまの光を浴びると、スイッチが入り、「今日も元気に過ごすぞ」というホルモンが出てきます。でも、それは瞬間的に起こるのではなくて、体が活動モードになるには少し時間がかかりますので早起きしてゆっくりと一日が始められるといいでしょう。
食事を楽しく食べる
自我が芽生えた1~3歳の時期は、自分で選んだものを自分のペースで食べたいという気持ちになります。そのため子どもが「食べさせられている」と少しでも感じてしまうと、嫌がって食事が進みにくくなることもあります。育児書通りの量や毎食同じ量を食べ切るようにと考えてしまうと親にとっても「食べさせないと」というプレッシャーにおちいりやすいです。大人も体調・空腹の度合いなどよって食べれる量が変わるように、子どもも食べたくない時があります。そのような時には無理強いはせず、お腹が空いた次の食事で補うとよいでしょう。まずは親が肩の力を抜いて、楽しく食べられるように考え、食事の前のおやつは量を控え、食事に影響がないようにして、一日一回は家族で一緒に食べる環境にしましょう。
また、食事の時間が楽しくなるよう、「おいしいね」と言いながら顔を見合わせたり、「きゅうりはどんな音かな」と食材に興味を持たせたり、「ポリポリ音がしてるね」と食べていることに共感したりすると、子どもは意欲的になり、食べるかもしれません。
そして食事の時間に、ちょっとした工夫を持たせることもおすすめで、子どもがご飯を食べやすいように一口大のおにぎりにするなど、親も楽しめる範囲で子どもの興味をそそるやり方を取り入れてみてはどうでしょう。
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