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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2023年2月号

今月のテーマ

体を守る遊び
入園にむけて
子どもの髪
聴き上手になろう

 

体を守る遊び

 

 元気よく遊ぶ子どもの姿は見ていて気持ちのよいものですが、遊ぶなかでケガをしやすい子どもや、すぐ疲れる子ども、人をよけて走れずよく転ぶことが増えているようです。なかには転んだ拍子にすぐに手がつけなかったために顔や頭を打ったり、転んだだけで骨折してしまう子どもがいます。

 最近は、子どもの知的能力を伸ばすことばかり求めるような傾向にあったりしますが、幼児期は、遊びや運動することで体も脳も発達させていきます。

 例えば、だんご虫のように丸くなる(両手で膝を抱っこして体を丸める)ポーズでは自分の身を守る姿勢となったり、くまさんのように(手足を使って四つん這い歩き)低い姿勢で歩く、ケンケンパ遊びや無造作に置いた跳び縄の上をはみ出さずに歩くなど、遊びながら身のこなしが良くなり、瞬発力、判断力が育ちます。大事なのは上達ではなく、身体を動かすことが楽しいと思える遊びの体験です。

 子どもは遊ぶことで運動の発達が著しく育ち、「おもしろい!」「たのしい!」と目を輝かせワクワクしながら、少しずつ自分の体を守れるようになるのです。

 

入園にむけて

 

 子どもが誕生してから愛情を注いで育ててきたわが子が、いざ入園するとなると親は「うちの子は、(親と離れて)大丈夫かな」と期待と同時に心の片隅に、ほんの少しの不安がわくことがあります。

 このような時は、今までの成長を振りかえり、子どもの今できていることをほめてあげましょう。「おおきくなったね」「○○ができてうれしいね」など、子どももほめられることで自信をもつことができます。子どもといっしょにお散歩がてら入園する園を遠くから眺め、明るい言葉をかけていくと期待もふくらみます。いつもと変わりない生活、一緒にお風呂に入ったり絵本を見ることで、子どもが親に愛されているという安心感や信頼から落ち着いて毎日を過ごせるでしょう。

 そして、子どもと早寝早起き・朝ご飯の習慣をつけ、生活のリズムを整えていきます。入園前に、同世代の子どもたちと少人数での遊びや家族以外の大人と交流できる育児サークル等で遊ぶことは、無理なく集団生活へ慣れることにもつながるでしょう。また子どもの年齢によって予防接種等を済ませたり、もし病気があれば治療をしておくなど健康状態を整えることも、集団生活に入るためには大切となります。

 この春、子どもの心に寄り添いながら広い心と温かい目で子どもを見守っていきましょう。

 

子どもの髪

 

 子どもは大人よりも新陳代謝が活発で、その中でも頭の汗腺はある程度発達しているため、子どもは頭から汗をかくことがみられます。外遊びに夢中になっていると帽子の中は汗をかいていたり、季節によっては寝汗などで髪が濡れることがあります。

 子どもの髪は清潔にすることは大切ですが、なかにはお風呂は大好きだけど髪を洗うのは苦手な子どももいます。浴室では声が響きやすいので子どもの好きな歌をうたったりすると、楽しい雰囲気となり髪を洗えるきっかけになりそうです。シャンプーをする前には声かけをし、顔と目にお湯や泡がかかることが嫌いな子どもは抱っこ体勢や少し大きくなると椅子に座った状態など、子どもに確認しながら安心できる姿勢にしましょう。片方の手は子どもの額に沿えるようにして目を覆い、お湯や泡がかからないように反対の手で洗います。その時、泡立てたシャンプーで髪をたたせて「角みたいで強そうね」「うさぎさんの耳みたい」とちょっとした遊び心で、子どもも嫌がることを忘れてしまうかもしれません。

 髪を乾かす時は、やさしくタオルで拭いた後、自然乾燥します。寒い季節には濡れた髪でいるとよくないのでドライヤーで乾かしましょう。また、子どもの体調のよくないときには無理に髪を洗う必要はないでしょう。 

 子どもの髪は清潔だけでなく、前髪が目にかかっていないか、遊びや食事の際に邪魔になっていないかなど気をつけてみましょう。

 

聴き上手になろう

 

 子どもが何かを話しかけてきたとき、考え事をしていたり忙しさのあまりつい「あとで」といい加減な返事を返してしまったことはありませんか。

 そんな時は『話したい』と弾んでいる心を受け止めて、子どもが話しかけてきたら忙しくても明るいあいづちを返してあげましょう。

 そして話しを聴いて、うんうんとうなずき返したり「そうなんだね」など言葉を返すと、子どもはその一言で目を輝かせたり、明るい気持ちを膨らませ話しをしてくれます。もしも、食事中ですぐ話しを聴けないときには、「ちゃんと話しを聴きたいからごはん食べ終わったらいっぱい話そうね」と、子どもに分かるように伝え、食後に話しを聴きましょう。

 大切なことは、

  • まず子どもの話しをさえぎらないでじっくり聴く
  • 話しを聴いて、子どもの話しを理解するために共感しながら聴く
  • その上で、感じたことを子どもに伝えよう

 親が話しを聴いてくれることで、子どもは話すことが好きになります。

 

参考文献

  • 子育て支援センター増刊号

  • PHPのびのび子育て

  • はじめてのパパママのしつけと育脳 ほか

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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