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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2022年9月号

今月のテーマ

秋からのスキンケア
子どもとのかかわり
絵本のある子育て
子どもの意見に流されない

 

秋からのスキンケア

 

 乳幼児の肌はみずみずしく見えますが、実は大人よりも表面を覆っている表皮が薄いので、乾燥しやすいです。また皮脂の分泌量も少ないため、バリア機能も低く汚れや汗などの刺激ですぐに荒れたり、かぶれたりすることもあります。デリケートな子どもの肌は、季節の変わりめの乾燥した空気で乾燥肌になり、かゆくなってしまいがちです。

 スキンケアのポイントとしては、

  1.  清潔に保つ
    ・汚れなどがついたら、きれいにやさしく拭きましょう。お風呂では、ごしごしこすらずにせっけんを泡立てて優しく洗います。屋外や外出先では、手軽に使える衛生グッズを活用し拭くとよいでしょう。

  2.  たっぷり保湿する
    ・保湿剤を塗る時は、お風呂上りに塗りましょう。肌に湿り気があるうちに塗ると、角質層に水分を閉じこめられるので効果的です。

  3.  肌への刺激を少なくする
    ・直接肌に触れる衣類は、綿素材がおすすめです。ポリエステルなどの化学繊維は静電気を起こしやすいため、皮膚を刺激したり汗を吸わずにかゆみのもとになりやすいです。また、タオル等で拭く時は、こすらずに肌にタオルを軽くあてるようにおさえ拭きをして肌へのダメージを少なくしましょう。

 子どもの肌は、「こまめに、丁寧に」を意識し、清潔にしておきましょう。

 

子どもとのかかわり

 

 わたしたちは、大人に対しては絶対しないことを子どもにしていませんか。

 例えば、声をかけずに急に子どもの身体に触れることです。おむつ替えやお口の周りを拭くことも、もし自分が急にされたらびっくりすると同時に不快に感じると思います。子どもの身体に触れる時は、「〇〇ちゃん、おむつを替えるね」「お口を拭くね」とやさしく声をかけましょう。

 そして声をかけないまま遊んでいるおもちゃを片づけたり、子どもの食事を片づけてしまう事もどうでしょう。「おもちゃを片づけようか?」「もうごちそうさまでいいの?」と、子どもに確認をしましょう。

 また、これから出かけるところや、することを伝えることも大切です。どこで何をするのかも告げられず、連れて行かれるのも不安なものです。

 これらは、赤ちゃんのときから意識し、優しく語りかけながら行動しましょう。しかし、場合によっては安全を最優先に守らなくてはならない時には、躊躇せず子どもの身体にふれ安全の確保したうえで、その後で子どもにわかるように話していくことは大切です。

 大人も子どもも誰もが尊重されるべきひとりの人間です。かけがえのない大切な存在であることに変わりはないのです。子どもと親の関係も、ひとりの人間とひとりの人間のかかわりだということを意識しましょう。

 

絵本のある子育て

 

 色とりどりの絵、リズミカルな言葉、ユーモラスな展開、そして深いメッセージ、語りつくせない魅力が絵本にはあります。わが子が絵本に興味を持ってくれるか気になる人もあるようですが、乳幼児期は、絵本も遊びのひとつです。今は、「ママに抱っこされ、ページをめくっているとなんだか楽しい」「絵本を読む時のママの声がうれしいから、絵本が好き」と思えれば、それでじゅうぶんでしょう。

 読み聞かせのポイントとしては、

  1. リラックスした姿勢で
    ・絵本を読むときは、ひざに子どもが座ったり、親子でくつろいだ姿勢で読むと安心して絵本の世界に入っていけます。

  2. おだやかな声でゆっくり
    ・小さな子どもにも聞きとりやすい声で、ゆっくり読みましょう。

  3. 絵本の時間をつくる
    ・生活の中で、都合のよい時間帯に絵本の時間を作ってみるのもひとつの方法でしょう。リラックスした状態で読んでいるので、子どもはそのまま寝てしまうこともあります。

 絵本を読んでもらうことは、自分に向けられる直接の愛情の表現のように子どもは感じ、親に抱きとめられて表情も穏やかになります。絵本を通して、親子の絆をさらに深めていくことでしょう。

 

子どもの意見にながされない

 

 子どもの意思を尊重することは子どもの言いなりになることでしょうか。

 たとえば、駐車場で車から勝手に出てしまいそうな時は、子どもが泣いてでも止めるでしょう。でも、甘いお菓子を欲しがって泣かれたら、「じゃあ、今日だけね」と、食べさせてしまうことがあるかもしれません。すると子どもは、「泣けばもらえる」と学んでしまうかもしれません。子どもは、自分の意思をどの程度通すことができるのか確認しているのです。

 一度許すと次に親が「ダメ」と言っても、子どもは「泣く」ことで訴えてきたり、イヤイヤがエスカレートします。子どもにして欲しくないことは、一貫して「NO」と答えましょう。そして、できない事に加えて、“なぜ”できないかを簡潔にわかる言葉で伝えます。

 先ほどの甘いお菓子ならば、「食べられないよ」と伝えるだけでなく、「もうすぐご飯だから食べられないよ」など、子どもの理解できる理由を伝えましょう。それでも子どもは泣くかもしれません。ですが、それは気持ちをコントロールするための泣く時間で、してはいけない理由は経験を繰り返していくと、子どもには伝わっていくでしょう。

 子どもの安全とすこやかな成長が親やみんなの願いです。子どもの接し方を家族で確認し、子どものわかる言葉で理由を伝え、その場限りではなく今後は子どもが考えて判断していけるように繰り返し伝えていきましょう。

 

参考文献

  • はじめてのおうちモンテッソーリ

  • 絵本のある子育て ほか

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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