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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2021年6月号

今月のテーマ

じょうぶな歯
梅雨のあそび
食事のあいさつ
親子のすごし方

 

 

じょうぶな歯

 

 歯はよくかむことで、あごが発育してじょうぶな歯が作られます。とは言っても、特別に固いものばかりを食べる必要はありません。できるだけさまざまな食感の食材をそろえ「よくかんで食べようね」と声をかけましょう。よくかむことであごがしっかりと発育し、歯や歯並び、そしてかみ合わせもよくなります。

 椅子に腰かけての食事では、足がブラブラしていると身体に力が入らずにかむ力も弱くなってしまいます。その際は、足を床につけた姿勢で食べることで、かむ力は約20%もアップします。
 大人用の椅子を使う場合などは、厚い雑誌などを床に置いて、足がしっかりつくように調節しましょう。

 また、歯やあごによい献立を取り入れていくのもひとつの方法です。

  • 使う食材は、かたさよりもかむ回数の多さで選ぶ。例えば、いかや昆布など。
  • ごぼうやレンコンやにんじんなど、複数の根菜類をメニューに加える。
  • 高野豆腐やひじき、切り干し大根など乾物を利用する。
  • 小魚やわかめなど魚介類もとりいれる。
  • 献立は和食がおすすめです。

 かむことは、じょうぶな歯とあごを育てるためには欠かせない行為です。かむ気持ちを自然に促すために、食育は大切です。積極的に天気の良い日は外遊びや身体を動かす遊びをすることでメリハリのある生活で食欲を育て、よく噛んで食べた後は歯磨きも欠かさないようにしていきましょう。

 

梅雨のあそび

 

 梅雨は自然界にとっては恵みの雨です。暑い夏を乗り切るために、山や田畑、自然の台地に水をたくさん蓄えます。そんな自然には満開のアジサイの花にかたつむりが雨宿りしたり、雨を喜びかえるが大合唱したり、水溜りには逆さの世界が映っています。子どもの頃に、アジサイについた雨のしずくや、かたつむりの動きをじっと見つめていた思い出はないですか。
 また傘に落ちるリズミカルな雨音に耳を澄ましたり、水たまりの変化を楽しんむことも子どもは大好きです。カッパを着て長靴をはいて、気にせずに水たまりにバチャバチャ入ってみるとか、泥をぐちゃぐちゃにしながら遊んでみるなどは、子どもが好きな遊びのひとつです。

 その際は、

・濡れるかもしれないので、健康面・衛生面に配慮する

・安全な場所を選びましょう

・長時間は遊べないので、あらかじめ子どもと話しておきましょう

 遊びの流れをおおまかに計画し、時間に余裕を持ちましょう。そして、「この音楽がなったらおしまい」「遊んだ後は、〇〇ちゃんの大好きなおやつタイム」と話しておくなど、工夫してみましょう。
 またそのままお風呂に入れるように、準備をしてから出かけるといいかもしれませんね。

雨の日の散歩は発見がいっぱいです。雨の日が続くと室内遊びに偏ってしまいますが、時には「雨の日を楽しむ」遊びもおすすめです。この時期ならではの貴重な体験を、親子で楽しんでみるのはいかがでしょう。

 

食事のあいさつ

 

 子どもの成長にとって、あいさつはとても大切です。

「いただきます」を言う前に食べたり、「ごちそうさま」と言って箸をおいた後に再び食べ始めたりすると、食事の時間の区切りがどんどん曖昧になり、遊び食べなどにつながってしまいます。「いただきます」をいう事で、子どもたちは「これから食事が始まるんだ」という気持ちの切り替えをすることができます。「ごちそうさま」も同様に、食事をこれで終わりにするという区切りの言葉になります。

 私たち人間の食べ物になるのは、同じように生きている植物や動物です。動植物の命をもらって食べることで、私たちは生きていられるのです。その橋渡しをしてくれる道具として、「箸」があります。食事を始める時には、気持ちを込めて「いただきます」の挨拶をしましょう。「いただきます」は、「無駄にせず大切に食べます」という感謝の気持ちを表現したものなのです。

 またみんなで食べるときは、一緒に「いただきます」を言うことで「これから食事の時間なんだ」と、共通理解することができる機会となります。そして子どもの食べれる量をいっしょに確認することで残さずに食べて、食べたあとには「ごちそうさま」の挨拶をしましょう。「ごちそうさまでした」とあいさつすることで、食材をそろえて調理する手間ひまや動植物を育ててくれた自然や人々への感謝にもつながります。

 親が食事のあいさつをする姿から、子どもは真似しながら自然にあいさつや食事のマナーをも身につけていくことでしょう。

 

親子のすごし方

 

 親が育児や教育に積極的にかかわることが大切だといっても、実際には仕事や都合でなかなかできない、またどうかかわればいいのかわからないということもあるようです。そんな方に取り入れやすい親子のすごし方を、いくつか紹介します。

  • 絵本の読み聞かせをする

 親の読み聞かせは新鮮なものです。親の声や語り口調は、子どもの好奇心を刺激し、集中力や想像力をかきたてることにもつながります。親子でタイミングの良い時間を決め、絵本の読みきかせをする習慣を作ってみましょう。

  • 親だからこそできる遊びを楽しむ

 自然または戸外で体を十分に動かし、パワフルな遊びを楽しみましょう。親への信頼感がより強くなり、さらに精神的な安定をもたらします。自然体験は、子どもの自己肯定感を育てます。屋外での体験は、おすすめです。

  • 子どもの好きな物を知る

 子どもの好きなものを知ることは、子どもとのコミニュケーションのきっかけになったり、子どもの気持ちを汲み取ったりすることにもつながります。好きな食べもの、好きなキャラクターや遊びなどは把握しておき、子どもとの会話を楽しみましょう。子どもは「自分を受け入れてもらっている・理解してくれている」と、安心や自信につながります。

  • お互いを褒め、感謝する。

 家族がお互いに尊敬・信頼しあうことは、子どもの心の安定につながります。子どもの前で家族を褒めて、感謝する気持ちを示せば子どもも家族を大切にするようになります。

 また家族そろって食卓を囲み、子どもとゆっくりと対話することは子どもの学力を伸ばすことにもつながるといわれています。家族でできることから、はじめてみましょう。

 

参考文献

  • ベネッセ教育情報

  • 政府広報オンライン  他

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

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