今月のテーマ
・子どもの遊びとのつきあい方
・おじいちゃんおばあちゃんとの関係
・いたずらと好奇心
・親子で運動をしよう
子どもの遊びとのつきあい方
子どもに遊びの中で楽しい体験をたくさんさせることが大切です。子どもたちは幼稚園や保育園、こども園などの園生活でも新しい体験を増やしますが、家の中での遊びにもいろいろな材料を用意することで様々な遊びの楽しさを味わうことができます。
ごっご遊びや粘土遊び、工作やブロック等をつくることも楽しいです。いろいろな材料をどのように使うのか、初めは大人が使い方を教え、危ないなというときはやって見せて、どこが危ないか注意しましょう。遊びは子どもに主導権があるからこそ、おもしろいのです。
大人は遊びが広がるヒントをちょっと出すだけで、「これはこうするのよ。」と、大人が指示することはやめましょう。
夢中になっているときにタイミングよく話かけると、その言葉が子どものものになってしまいます。
遊びの中でも、ままごとやごっこ遊びは最適です。大人の役をやったり、いろいろな職業の人になりきったりすることで、その仕事特有の真似をしたり、接客業で使う敬語を使って遊んだりできます。
また、工作などの遊びの中でも、道具や材料を使いながら新しい発見がたくさんあります。
大人と違う子どもの視点は楽しいもので、私たちがまったく気がつかないことをはじめたり言ったりします。
そのときの驚きも、親は子育ての楽しさのひとつとなるでしょう。
子どもも大人と一緒に楽しめた満足感が次の成長へつながっていきます。
おじいちゃんおばあちゃんとの関係
二世帯住宅や、近所のおじいちゃん・おばあちゃんがいてよく、行き来している場合は、両者に意見の相違があってずれが生じることがあります。
祖父母の方がどうしても甘くなりがちなので、子どもが親の言うことを聞かなくなったり注意されると、おじいちゃんやおばあちゃんに助けを求めにいったりします。
しかし、親と子どもの間にしっかりとした信頼関係が築かれていれば、おじいちゃんやおばあちゃんが多少甘くしてもさほど影響はありません。何かあったときはお父さん、お母さんであり、親であることに自信を持ちましょう。
多少の相違には目をつぶるとして、親と祖父母の基本的な方針があまりに違いすぎるときは、同じようにしてほしいと話をしてみましょう。これは大人の都合ではなく、子どものためであることをわかってもらいます。
遠慮してストレスがたまっては、よくありません。お母さんは、自分の両親には言いやすいけれど夫の両親には言いづらいという傾向が見られますが、普段の祖父母との関係を少しずつ持ち、子育てに関心をもってもらいしっかり話をしてもらいましょう。率直に話し合える雰囲気をつくっておくことは必要です。
また、祖父母に育児の一部を頼む場合は基本は親、祖父母はあくまでも手伝いということはもちろんのこと、子どもにもそれが分かるように母子間の基本的信頼感をしっかりと築きましょう。
いたずらと好奇心
子どものいたずらは好奇心の芽生えのようなもので、1歳を過ぎて自由に移動できる頃から目につくようになります。
子どもには触るもの、見るものすべてが新鮮で、大人が考えるよりはるかに、わくわくしていることでしょう。その好奇心を満足させるには、子どもはどうしていいのか分からないので「何だろう、これ」と思ったら触ってみたり、つかんでみたり、投げてみたり、五感のすべてを使って行動してしまうのです。大人から見ると、いたずらに見えますが子どもにとって探究心のあらわれです。
子どもの探究心を満足させるために、無制限にさせる必要はありませんが、危ないことや迷惑をかけることは声かけをしてできるだけおおらかに見守りましょう。そして、あるところまではさせてやり、これ以上はダメという境界を決めておくとよいでしょう。
また、各家庭の方針やそれぞれの都合もあると思いますが、発達と年齢に合わせていたずらはあまり規制せず、子どもの行動を観察してみましょう。
子どもの知的探究心を満足させるためには、家の中が多少汚くなるのはしかたがないので、ずっと続くわけではありませんから、しばらく様子をみていきましょう。
子どもの個性もそれぞれありますが、なかにはいたずらなどしないという子どももいます。
好奇心の少ない子ども、いたずらしない子どもの場合は先回りして声かけをしないで、子どもの後ろからついていき、子どもの目や足がとまったものに「何だろうね。」「どうしたのかな?」と声かけをしてみましょう。
それが、子どもに興味の後押しをしていき探究心を伸ばすコツになるでしょう。
親子で運動をしよう
しっかりとした「体」づくりは、赤ちゃんの頃から心がけなくてはならないことですが、子どもは成長するにしたがい、どんどん動けるようになるので、親が意識して運動をさせなくなっていることもあります。
けれども、社会の変化とともに子どもたちの遊び方も室内が多くなり、買い物に行く時は車やベビーカー等を使い、歩くことが少なくなりがちです。そのため、子どもの運動量は案外少なくなっています。
歩くことは体力づくりの基本です。幼児のうちは年齢と同じキロ数くらいは散歩や歩行ができます。わざわざ時間をとらなくても、買い物を兼ねた散歩や公園への往復を歩くのでもかまいません。
大人が「ちょっと走ろうか」「あの階段まで上がってみよう」とじょうずにリードしてあげると、ただ歩くよりももっと歩く能力を伸ばすことができます。
子どもは興味がないことをすることは苦痛です。これまでに歩くことが好きになっていれば途中の自然に感動したり、いろいろな歩き方を楽しめますが、急に歩かせようとしても最初はうまくいかないかもしれません。
そんなときは、いっしょに歌を歌ったり、歩きながら話をしたりして楽しい雰囲気をつくってあげましょう。
道中の自然の美しさに目をとめたり、小さな生き物に気づかせてあげることも大事なことです。
これからの季節は歩くことを基本に親子で身体を動かし、体力をつけましょう。
参考文献
-
0~3才 個性を伸ばす能力を育てる
-
4才までの「ことば」を育てる語りかけ育児 他
※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。