9月12日(木)ナイトセミナーを開催しました。今月は「段差昇降」をテーマに行いました。
以下、鈴東部長のレポートです。
9月のナイトセミナーを開催しました(9月12日)。
今月のテーマは、「段差昇降」。特に臨床で難しい「降段」についてまとめてくれました。
講義では、「降段動作」を運動力学や神経生理学で解釈・説明し、「降段動作とは、姿勢起立筋群を遠心性収縮させながら、従重方向へ向かう活動」とまとめてくれました。また、視覚による空間の認識により不安や筋緊張の高まりが動作にかなり影響することの理解も重要と説明してくれました。生活期での臨床経験を踏まえて、様々な環境下における階段や段差に適応できる身体の基礎能力を個別リハで高めていくことの重要性を示してくれました。
実技では、「前下方に足部をリーチさせる際の後方に残す下肢や足部による姿勢制御が重要」というまとめから評価やハンドリングを組み立てて説明してくれました。Foot Core Systemの考えから、足部の各アーチや足部内在筋群、足部の内在筋群と外在筋群のとの関係性を活性化させて、モデルの活動性の変化を示してくれました。前下方に重心(質量中心)が移動する際の恐怖心や支持側下肢筋群の弱化(Wearkness)による不適切な姿勢制御が代償活動となり、過剰緊張や関節の固定となりうることを説明してくれました。
今回は自分もSVとしてプレゼンターをサポートしました。いい緊張感を経験することができました。参加してくださった皆さん、プレゼンターのお二人、本当にありがとうございました。
次回のナイトセミナーは10月24日(木)に「口腔内活動(ST担当)」での開催となります。たくさんのご参加をお待ちしております。今年度のスケジュールは以下リンクからご確認いただけます。
クオラリハビリテーション病院では毎月1回原則第4木曜日にナイトセミナーを開催しております。20年ほど前に数人で始めた勉強会が今では近隣の事業所や鹿児島市内、南薩や大隅地方からもご参加いただけるような大所帯の勉強会となりました。知識・技術・経験の共有の場として、また従事者同士の情報交換・交流の場として是非ご活用いただけますと幸いです。今年度の予定はこちらからご確認く