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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2025年1月号

今月のテーマ

子どもの質問
夜泣きの対応
病気のサインに気づこう
朝ごはんはなぜ大切?

 

 

子どもの質問

 

子どもはよく「これ、なあに?」と聞いてくることがあります。

身のまわりのものに関心が向き好奇心旺盛な子どもは、大人が気に留めないことに質問をしてくることがあり、そのときはできるだけ簡潔に答えてあげましょう。

お母さんが家事をしている時や、子どもと道を歩いているときに目についたものについて次々と「これ、なあに?」と聞いてきます。たいていの場合、くわしく教えなくても聞いてもらえたことで満足することもありますが、さらに「なぜ?どうして?」聞きます。

たとえば、「どうして、お空は青いの?」「なぜ、お花に水をかけるの?」など、大人に次々と聞いてきます。その時は、「お空は、お天気がいい日は青いのよ」「お花ものどがかわくのよ」等、子どもの理解できる言葉でこたえましょう。どう答えていいのかわからない時には、「お母さんもわからないけど、どうしてなのかな」や、「いっしょに調べてみようか」など子どもの気持ちに寄り添いながらいっしょに考えてみましょう。

忙しいからといってごまかしたり、「また、あとで」「へんなことを聞かないの」と言ってしまうと、かえってむやみなこだわりを与えたり、子どもは質問することはいけないことだと思ってしまいかねません。
大切なことは、子どもの発見や観察力をきちんと認めて、「よく気がついたね」「そうだね」「ふしぎだね」などの言葉をかけてあげましょう。

幼いながらも芽生えたまっすぐな質問は、お話する楽しい時間にするとよいです。子どもの成長の機会を、大切にしていきましょう。

夜泣きの対応

 

 

新生児の首が座っていないころとは違い、生後7か月頃になると赤ちゃんの身体つきはしっかりしてきます。一緒に遊べる場面が増えて育児の楽しみが増す時期ですが、夜泣きが始まったという話を聞きます。

この時期の赤ちゃんの脳は、急激に発達しています。夜泣きの原因は、はっきりと解明されていないという説もありますが、見るものすべてから刺激を受けて成長する時期であるため日中のなんらかの刺激で脳が興奮していることが夜泣きにつながっていると考えられています。発達するうえで、ほとんどの子どもが経験するもので病気ではありません。

子どもの成長過程と思い、大変ですが心をゆったりと持つようにしてください。親が気にする気持ちが子どもにも伝わるとも言われるため、子どもがいつにもなく泣きやまずに困ってしまった時、「抱っこして歩く」を試してみるのはどうでしょう。

たとえば、部屋の中をわらべうたや童謡をやさしい声で歌いながら周回するようにゆっくり歩きます。その際は、赤ちゃんのおなか・胸・頭まで体にぴったりくっつける丸抱っこが望ましいです。歩く時は、赤ちゃんの頭がぐらつかないようにし、首がすわっていない時期はしっかり後頭部を支えて、体がぴたっとついている感じを大切にしてください。

赤ちゃんが眠って布団に下ろすときは、頭が先に下がってしまうと不安になるので、お尻から慎重に下ろし、胸は最後までつけたまま背中を下ろしてあげます。体を離すときは、特に慎重に赤ちゃんは手がふわっとならないように両手を優しく胸にあてて「だいじょうぶだよ」「気持ちいいね」と声かけしながら、だんだん離して布団でゆっくり休ませましょう。

ただし、こうした夜泣きのなかでも普段と違い嘔吐や発熱などの症状がある時には病気の疑いがありますので、小児科にご相談ください。子どもは体の成長と睡眠のリズムが整ってくると、次第に眠りが長くなっていくので気長に見守っていきましょう。

 

病気のサインに気づこう

 

 

子どもがかかりやすい病気で最も多いのが感染症です。赤ちゃんは、お母さんから免疫(病原体と闘う力)をもらいます。そのため、生後6か月くらいまでは比較的病気にかかりにくいと言われています。生後6か月を過ぎるころになると、免疫の効力がしだいに薄れ、外出の機会も多くなると風邪などの感染症にかかりやすくなります。

個人差はありますが3歳までは頻繁に風邪をひきやすく、幼いころは体力もなく、疲れたり、興奮しただけでも熱が出ることもあり、毎月熱をだすようなことも少なくありません。大人とくらべて、感染症にかかりやすく脱水をおしやすいという特徴があり、いつもと違うサインにはできるだけ早く気づいて対応することが大切です。「元気がないな」「顔色がわるいな」「食欲がなく、水分もとれていない」「おしっこがでていない」と思ったら、子どもは病気の進み方が早いのですぐに受診しましょう。こうした特徴を知っておけば、少しだけ落ち着いて対処できるようになるでしょう。

親の判断だけでは、時に病気が見過ごされてしまうこともありますので、専門(医師)に相談することも大切です。また多くの感染症は、周囲の人に病気をうつしてしまいますのでワクチンで防げる病気は予防接種をして、周りの人にも配慮が必要です。

 

 

スキンシップを大切に

 

 

子どもの頃に十分なスキンシップをとっておくと、その効果は一生続くといいます。皮膚は「第二の脳」ともいわれており、温かくやさしい刺激が皮膚から脳に届くことで、心身の発達に良い影響を与えてくれるのです。

「スキンシップ」をするには、

・子どもを抱っこ(ハグ)する

親子のスキンシップが多いほど、子どもは家庭を「安全基地」のように感じることができます。乳幼児期は抱っこなどのスキンシップを拒まれると子どもは不安を感じてしまいすので、できる限り受け入れてあげましょう。

・手をつなぐ

手は癒しの源です。手をつないで歩く、あるいは握手でも手のむくもりは人を安心させます。

・頭をなでる

「よかったね」「よくがんばったね」などと声をかけるときに頭をなでると、子どもは愛情を感じて喜びます。

・肩や背中をポンと優しくタッチする

赤ちゃんは背中をポンポンと優しくタッチされると、母親の胎内にいた時の心音を思い出し落ち着くのだそうです。子どもが寝る際には背中にポンポンと静かに手を当ててあげたり、「いってらしゃい」「おかえり」といった挨拶のついでに、肩や背中にポンと優しくふれてあげるだけでも、安心した気持ちになれるようです。

また親からのハグやハイタッチ、こちょこちょとくすぐり合う遊びにもスキンシップによるリラックス効果があります。親からハグされてきた親の9割が自分の子どもにもハグしており、育児スタイルは親から子へと受け継がれていくようです。

子どもとのスキンシップを、楽しんでみましょう。

 

参考文献:子育てベスト100

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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