お知らせ すこやかネット

子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2024年10月号

今月のテーマ

あそび食べ
子どもへの伝え方
衣服の調節
眠りへの誘い

 

 

あそび食べ

 

赤ちゃんにとって目に映るものはすべて新しく興味の対象となり、食事中のあそび食べもそのひとつです。触って固さや熱さを確かめたり、落としてみるなどのあそび食べを通して、様々な感触や素材の質を覚えていきます。

あそび食べでありがちなのはお腹が空いていないから、あそび食べをしていると思われている事も少なくありませんが、子どもは小さな手で一生懸命「試している」という、成長のステップのひとつなので気長により添ってみましょう。また子どもは胃が小さいので、大人が思うよりも少量でお腹がいっぱいになってしまうことがあります。食べ残しが多い子どもや食事の途中であそび食べを始める子どもは、食事の量があっているかを確認してみましょう。少し食事の量を減らすことで、全部食べた喜びを感じられるでしょう。  子どもにたくさん食べてほしくて、いつまでも食事を続けさせたり、早めに食事を始めたりするのは逆効果となりがちです。食事を決まった時間に食べさせ、1回20分程度をめやすにし、まだ食事が残っていても、あそび食べを始めたら「ごちそうさま」のタイミングと考えてよいでしょう。

子どものあそび食べは、大切な成長過程といえます。テレビなどをつけずに子どもが食事に集中できるようにし、大きめのエプロンを準備してみましょう。

子どもへの伝え方

 

 

子どもは生活やあそびでいろいろなことを体験していきますが、してはいけない事、特に危ない行動など、親はたいせつなことを伝えていく必要があります。

例えば、「走らないで!」と言われるよりも、「ここは、歩いて行こうね」と言われたら、子どもにとってはわかりやすいです。そして、歩くことができた時は「できたね。」「えらいね。」と、できたことをほめましょう。

このように子どもに伝えたいことは、その場で簡潔にわかりやすく伝えます。その時に、「○○はしないでね」と否定口調で言うよりも「○○してね。」と肯定する言い方をして、子どもの気持ちに寄りそうことで何をすべきか、子どもに伝わりやすくなります。

しかし、年齢が低いうちは何をどうすればよいのかまだわからないので、親が目の前でして見せることで、子どもは言葉よりも伝わりやすいようです。遊んでいるおもちゃでも「ちゃんと片づけて!」という代わりに、「おもちゃのおうちにもどしてあげようね」と、片づける所を見せながら繰り返し伝えていくことで、次第に一緒に片づけることや自分で片づけることにもつながるでしょう。

子どもは、日々成長していくたのもしい存在です。タイミングをとらえて、わかりやすい言葉を使い親が行動をしめすことで、自然と子どもに大切なことが伝わっていくことでしょう。

衣服の調節

 

 

秋からの昼夜の寒暖差が大きくなりやすい時期は、活発な子どもは時間帯にあわせて、体温調整がしやすい衣服の調節がたいせつになります。

朝、肌寒いと暖かい服を着せてしまいがちですが、子どもは元気いっぱいあそぶのでその時の服装によっては、動きにくかったり、汗もたくさんかきます。そして、汗は蒸発すると体を冷やすため、これではせっかく「かぜ」をひかないように着せていた服は逆効果になりかねません。そこで大切になるのが、衣服の調節です。汗を吸い取る下着を着て、動ける薄手の調節しやすい服装で元気に過ごしていきたいものです。子どものおなかと背中がでないようにする、靴下の脱ぎ履きなどで調節することもひとつです。

子どもが衣服の着脱に関心を示し脱いだり着たりと遊び始める時期は、子どもが自分で衣服を着るよいチャンスと考え、体にぴったりな服よりもできるだけ自分で脱ぎ着ができるゆとりのある衣服を用意してみましょう。

子どもは、親の真似が好きです。親は、子どもに衣服の調節の声かけを繰り返し伝えることで、季節や体調にあった衣服の脱ぎ着が自然と子ども自身でできるようになっていくことでしょう。また、「薄着」で過ごすためには、睡眠を十分取り体調を整え、食事をとって体温維持に必要なエネルギーを確保して、衣服の調節をしてみましょう。

 

 

眠りへの誘い

 

 

子どもはお出かけをして遅く帰宅したとか、いつもより夕食を遅く食べたなど生活リズムが少し違うだけでも興奮して、なかなか寝つけなくなることがあります。寝る前の行動の流れ(就寝ルーティン) を同じにして繰り返すことで、子どもは見通しを持ち、眠たい気持ちなっていくでしょう。

就寝ルーティンの決まりはありません。例えば、お風呂から上がる→スキンケアをする→授乳をする→絵本を読む→電気を消すといった流れが一例です。ご家庭で取り入れやすい内容を行いつつ、月齢や成長の度合いに応じて臨機応変に変化させましょう。

また、もうひとつ大切なのが眠たい雰囲気作りです。スムーズに寝かしつけるためには、いかにして体と心を寝るモードにしていくかが大切な鍵となります。

・寝る前にテレビやスマホを見るのは避けましょう。
・スキンシップでリラックスしましょう。寝る前にハグをしたり、頬をすりすりしたり、マッサージをしてスキンシップを取ることでリラックスした気分になるでしょう。
・明かりを落とし、徐々に暗くしましょう。

自然に心と体が寝るモードになって、入眠できるようにしましょう。

 

参考文献

  • ほけんだより イラスト&文例集
  • すぐ寝る よく寝る赤ちゃんの本

 

 

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