今月のテーマ
・夜の寝かしつけ
・思いやりの芽
・子どものだだこね
・うす着の習慣
夜の寝かしつけ
子どもの寝つき方は、それぞれ少しずつ違いがあるようです。音楽や子守歌でリラックスして寝る子どももいれば、抱っこで寝る子どももいます。
例えば、子どもや赤ちゃんが目をこすったりあくびをしたり、疲れてきたというサインをだしてくれた時には、「眠くたくなってきたね」と声をかけましょう。これは『眠たくなってきたということなんだ』と、学んでいくことが出来ます。赤ちゃんに限らず、大人も眠りに入るときには少しからだから熱を逃がす必要があり、特に赤ちゃんが汗ばんでいたり、暑そうな場合は、服や布団を調整してあげることが眠りにつきやすくなるポイントです。
汗をかかない程度に、季節や体調に合わせ保温することは大切です。寝ついて1時間くらいはとても汗をかきます。それまでは、あまり寝具をかけすぎないようにして、少ししてから布団などかけてあげるとよく眠れるでしょう。また子どもの日中着からパジャマへの着替えをすることで入眠のスイッチとなるので着替えを取り入れてみることも良いでしょう。なかなか寝つけないで夜の睡眠時間が足りないときには、昼寝や夕寝を見直し、寝室の明かりもうす暗くするなど工夫してみましょう。
子どもの成長において睡眠はとても大切で、「お腹が空いた」「おむつがぬれている」等の不快を取り除き、毎日の行動パターンと就寝の時間を決め静かな環境に整えましょう。
眠くなってきた時に、絵本を読んでもらいながら体をとんとんするなど、ひとりひとりリラックスできることを探すことは大事です。
思いやりの芽
思いやりの感情はいつごろから芽生えるかというと、実は生まれてすぐと言われています。
子どもは、親がだれかを思いやる姿を見ながら「思いやりの芽」を育てます。子どもの悲しさやくやしさに共感したり、家族が互いに「ありがとう」「ごめんなさい」と言葉をかけあったり、祖父母をいたわったり、その姿を手本にします。赤ちゃんは言葉で説明できませんから、親は泣き声で「おっぱいがほしいのかな」「おむつを替えようね」など、推測します。
その時から、子どもが最初に親からの「思いやりの姿」を感じるのでしょう。言葉でいくら「思いやりを持ちなさい」と言っても難しく、思いやりを表現できるようになるのは時間がかかります。
例えば、自分のおもちゃを友だちに貸せない子どももいますが、そういうときにしかるより相手の子どもには、親が代わりに誤ってあげればいいのです。「ごめんね。おもちゃをかせないんだって」「かわりにこのスコップ使ってね」「すこし待ってくれるかな」など、貸せない子どもには、貸せない思いがあります。
子ども同士の気持ちを汲み取り言葉にすることも思いやりを育てる手助けになり、たくさんの遊びや人との関わりの中で愛情を注がれることは、はかり知れない価値があるでしょう。
子どものだだこね
子どもは1歳半を過ぎるころには、いろんなことをできるようになりはじめる一方で、少しずつ自己主張が始まり、新たな“だだこね”が発揮され始めます。親の意図や言葉どおりにいかなくなることが見られるようになります。
例えば、お出かけしようとしている時に、おかあさんが準備してくれたくつ下を「イヤ!」と言ってほうり投げたりすることもみられたりするでしょう。2歳頃には何でも「ジブンデ!」と言い始めたりします。そのような拒否や反抗に対して、親が「いけません!」と無理やり押さえつけてしまうと、次のステップである自分の意志や行動を起こす意欲が育ちにくくなります。お出かけの時間を気にしなくてはならないような場合、子どもに任せると時間がかかってしまいますが、余裕を持って「自分でやりたい」と言う気持ちを認めながら、子ども自身にやらせたうえで次に親が援助するようにします。子どもは、たとえ自分でくつ下を履けなかったとしても満足や納得して親の手伝いを受け入れてくれるでしょう。
また穏やかに語りかけて、どうしたいのか具体的に尋ねたり、あるいは「○○にする?それとも△△にする?」等の選択肢を提示してみましょう。子どもは自分自身で選んで行動できるように導くことによって、自分自身で子どもなりに判断し、さまざまな対象の中から自分が最も好きなもの、よりよいものを選びとるという力を発揮することができます。
子どもの時間で生活が流れていくことを意識しながら、親は子どもが選びとった行動に共感し、それを尊重することで子どものだだこねを“自我”の育ちとして支えていくことができるでしょう。
うす着の習慣
子どもは体をよく動かして遊び、新陳代謝がよく暑がりです。
とくに気温が下がる季節には風邪をひかせてはたいへんと、つい厚着にさせがちですが、大人より1枚少なくを目安にしてみましょう。
最近は、どこでも冷暖房設備が整っている環境が多いですが、子どもは体温の調節がうまくできないので、時と場所に応じてこまめに着たり脱がせたりして衣服で調節しましょう。
暑い寒いを感じるのは、気候にもよりますが食事や活動内容にも左右されますので、なるべく薄着の習慣をつけておきましょう。
また、うす着だと運動しやすいので、よく動けます。動いて遊ぶことで食欲もでて、夜もぐっすりと眠り自然に皮膚や粘膜がきたえられ、体がじょうぶになって風邪もひきにくくなります。
誰もがひかせたくないと思っている風邪は、万病のもとといわれます。
風邪は、細菌やウイルスの感染によるものですが、抵抗力が強ければ感染しにくくたとえかかっても軽い症状ですみます。ふだんから、風邪にかかりにくい抵抗力の強い体にしておくことが大切です。
また、寒いからといって外へは出さずに、暖かい部屋の中ばかりにいる子どもは、運動不足にもなります。外の冷たい空気にあたることによって、体も鍛えられ抵抗力が養われます。
家庭でも温かい食事をできるだけとり外で遊ばせ、室内では上着を脱ぎ薄着の習慣をつけさせるように心がけていきましょう。
参考文献
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子育てを元気にする言葉
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おひさまのようなママでいて
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