今月のテーマ
・子どものかみつき
・子どもへの言葉かけ
・気をつけよう誤飲!
・大切な子どもの目
子どものかみつき
“かみつき”などの行動は、子どもが自分の思いをまだ言葉にしてうまく伝えられずに、思わずかみついてしまうことがあります。
かみついたとなると親は驚きますが、子どもの”かみつき“にはそれぞれに理由があります。子どもは「友だちの持っているおもちゃがほしい」と思う時期があり、おもちゃの取り合いなどの場合にかみつくことが少なくありません。
例えば、おもちゃの取り合いが始まったときもできるだけそばで見守り、もしかみつきそうになった時にはそれぞれの子どもの言い分を親が変わりに伝えることも必要です。
「このおもちゃがほしかったんだね」と気持ちを受け止め、そして「かして」って伝えることをおしえます。
子どもは、親が自分の気持ちを理解してくれることで気持ちが落ち着きます。自分の思いがじゅうぶんに受けとめられ、認めてもらえた子どもは”かみつき”が少ないと言われ、親が気持ちにより添いながら子どもの思いを受けとめてみましょう。
子どものあふれるエネルギ―を存分に発揮させる外遊びや興味ある遊びなど、楽しく安心して遊べるように見守っていくことで、次第に「かして」「いいよ」「あそぼ」等と、お互いの気持ちを言葉で言えるようになって、子どものかみつきも少しずつなくなっていくことでしょう。
子どもへの言葉かけ
子どもへの言葉かけはこころを成長させることもある一方で、思いがけず幼いこころを傷つけてしまうこともあります。
子どもへの言葉かけのポイントとしては、
1,目を見て笑顔で伝える。(まず目を見て話しかける)
2,感情だけが伝わるのはよくない。(話す前に5秒の間をあける・注意する際もふつうの声で)
3,結果だけでなく、過程を認めることを忘れない。(失敗は成功のもと)
4,褒める時は具体的に褒める。(わかりやすい言葉でほめる)
5,「ありがとう」を日頃から伝える。(お手伝いや優しい行動へ感謝の気持ちを伝える)
など、意識してみましょう。
親からの言葉は宝もの同然で、何気なくかけた言葉が子どものやる気を出させたり、反対にモチベーションを下げたりもします。日々のコミュニケーションは、より素直に子どもは言葉を吸収していきます。幼いころから親からの前向きな言葉かけをもらった子どもは、ものごとに前向きな姿勢を身につけ自分で考えたり、行動したりする傾向にあるといわれます。言葉かけを意識することで、子どもの前向きな姿勢はぐんぐん伸び、コミュニケーション能力や遊び・学びの場面などさまざまな部分でプラスにはたらきます。
子どもの個性や成長にあわせ興味を持っていることなど、普段から子どもの心に寄り添う言葉かけをしていきましょう。
気をつけよう誤飲!
日常生活の中で幼い子どもの命を守るには、子どもの行動をある程度予測して安全な室内環境を整えることが大切です。
赤ちゃんは手に触れるものを、何でも口に入れます。赤ちゃんの最も感覚の発達している口で、これは何かを確認しようとする本能的な行為です。子どもが、口に入れて危険なものはすべて赤ちゃんの行動範囲、手に届く場所から取り除くことが第一の安全策になります。
そしてハイハイからつかまり立ちをするようになる頃は、誤飲に最も注意が必要な時期です。誤飲が多いものとしては、タバコ、薬、洗剤、化粧品、クレヨンなどの文具、電池、おもちゃの小さなパーツなどがあげられます。
特に直径39㎜×長さ51㎜以下のものは、赤ちゃんの口にすっぽり収まり窒息事故につながるという調査結果があり、わかりやすく例えるとトイレットペーパーの芯にすっぽり入るような物は危険!と判断しましょう。
また成長の早い乳幼児期は、昨日できなかった動きが出来るようになっていることもあり、興味があるものを見つけると、踏み台となるようなものなどをよじ登って取るようなことも起こります。テーブルなどのうえには炊飯器や湯沸かしなどは、絶対おかないようにしましょう。床から1メートル位の高さまでが要注意エリアです。
台所のなどのスペースには、子どもは入れないようにガードなどの設置なども検討してみましょう。子どもの電池で動くおもちゃはふたが簡単に開かないことをチェックし、上の兄弟の細かいブロックなどのおもちゃなども、遊ぶ前や遊んだ後のかたづけの際に数を確認しましょう。
親の配慮で子どもの事故は防げますので、必ず子どもの目線となって家の中を確認することは大切です。
大切な子どもの目
赤ちゃんの視力は,生後4週目くらいから発達し個人差はありますが、2歳ごろは視力はまだ半分程度で、成長とともに8歳ぐらいには大人と同じぐらいの視力になるとされています。目の機能は、ピントをあわせたり動くものを目で追うことで身体的感覚と結びつけ、からだを動かしたりすることにつながっていきます。気をつけなくてはならないのは、視力が正常に発達しない、弱視といわれるトラブルです。
目にトラブルを抱えていると、ボールなど動いているものを上手くとらえることができなかったり、集中力が養われません。なかには、子どもの落ち着かないなどの行動の原因が視力の障害によるものだったというケースなども稀にあります。
子どもといっしょに散歩やボールあそびなど体を動かして遊ぶ経験が、同時に子どもの視力の発達にもつながります。またテレビやスマホの画面などは視力にも良い影響を与えないため、2歳くらいまでは控えることも意識してみましょう。
子どもの成長に必要な栄養のある食事を摂り、自然のなかでじゅうぶんに遊ばせ、外の景色をたくさん眺めることで子どもの視力を育て、心と身体をゆたかに育てましょう。
もしも絵本などに必要以上に目を近づける、左右の黒目のバランスが違うようだ、段差等でも転びやすいといった様子が見られるときには、専門職に相談したり眼科を受診しましょう。
参考文献
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発達がわかれば子どもが見える
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まいにちすくすく
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