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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2023年月8号

今月のテーマ

子どものあせも
夏はしっかりごはんを食べよう
おむつ替えは心地よい時間
子どもを車内に残さない

 

子どものあせも

子どもは、大人に比べて皮膚のバリア機能が未発達なため、あせもになりやすいです。

子どもが大量に汗をかいた時、そのままにしてしまい汗の出る穴が詰まり、皮膚の内側に

汗が溜まって炎症がおきて細かく赤い斑点ができます。子どもはかゆさのあまり引っかいたことで化膿してしまうと、とびひなどの皮膚の感染症をひきおこすことがあります。

 あせもの予防のポイントとしては、日常生活の中でこまめな対策をすることです。

1.衣類の素材は綿などの通気性の良い素材やゆとりある衣類を選ぶ

2.定期的に、汗をやさしく拭きとる

3.汗をかいたら着替えて清潔に保ち、乳幼児はおむつをこまめに取りかえる

4.ぬるめのシャワーや沐浴で汗を流す

5.スキンケアで治ることもあるが、痒みがある時は冷たいタオルで冷やす。

 

また、かゆみがある際は爪が伸びていると引っ掻き傷の原因にもなるので、子どもの爪は短く切り、汗をかいたらそのたびに着替えをしたり、シャワーを浴びて体を清潔に保ちましょう。

できてしまったあせもは、3~4日して治らないようであれば受診をおすすめします。かゆいのは、子どものストレスになりますし、悪化しないようなるべく早くかゆみをおさえてあげることが大切です。

あせもからとびひといった皮膚疾患を予防して、夏を快適に過ごしましょう。

 

 

夏はしっかりごはんを食べよう

 

 夏の食事は、の食事は、どんな工夫をされていますか。子どもも大人も夏場は食欲が減退することがあります。

 子どもはまだ体の発達が未熟なため、大人よりも夏バテしやすいので「食」から夏バテを予防しましょう。

 そのポイントとしては、

  • 朝食は欠かさずにとり、「1日3食」食べて生活と健康のリズムを作る
  • 栄養のバランスのとれた食事を心がける
  • 水分は大切ですが、冷たいものばかり取り過ぎない

 暑い夏は、さっぱりした冷たい物や麺ですませがちになりますが、麺だけでは栄養が偏ってしまいます。ごはんは、体のエネルギーとなる炭水化物と牛乳と同じくらい質の良い栄養素がバランスよく含まれているので、そうめんなどの時も小さいおにぎりにして食べやすくしたり、麺類に肉類や野菜をプラスして偏らないように食べるようにしてみましょう。

 旬の野菜は、ほかの時期に比べて栄養価が高いとされているので、子どもの好きな夏野菜のカレーやスープ、とうふと野菜たっぷりサラダなど、野菜の切り方を変えてみたりしながら、工夫してみましょう。

 野菜を食べたら「食べれたね」「おいしいね」といっしょに喜び、子どもの気持ちに共感しおいしくたのしい食事することは大切です。

 暑い夏でも食べられるメニューをふやしていきましょう。

 

おむつ替えは心地よい時間

 

 赤ちゃんのおむつ替えは、つい手際よくおむつを替えたくなりますが、まずは「お尻がぬれちゃったね」「新しいおむつでさっぱりしようね」と、子どもが感じている肌の感覚やおむつ交換することを言葉で伝えつつ、やさしいタッチや笑顔で対話するように関わりましょう。

 おむつ替えの時、特にテープタイプを使っている生後6カ月くらいまでは赤ちゃんと正面に向きあっておむつを替えることが多いので、たっぷり目を合わせて声をかけ、顔を近づけていっておでことおでこ、ほっぺとほっぺをくっつける!遊びや「いないないばあ」は、アイコンタクトで楽しいコミニュケーションをとりながら交換しましょう。

 子どもは、「この人は自分をみてくれている」「泣いたら来てくれる」とおむつ替えは安心感、信頼感を育んでいきます。

 できればおむつ替えは場所を決めて同じところで行う、もし場所が決められなくても同じマットやバスタオルを敷いて替えるようにすることで、赤ちゃんは「こうするとおしりがさっぱりする」という見通しが立ち、やがておむつ替えの行為に意欲的に関わろうとする姿がでてくるでしょう。

 個人差はありますが、1歳ころには「おむつをかえようか」と声かけると自分のおむつを指差したり、おむつ替えの場所へ行こうとしたりマットを持ってきたりすることもあります。またおむつ替えは素肌に触れる絶好のチャンスで、「太ももプニプニー」「ポンポンおなかだねー」など言いながら、いろんな所に触れてあげてください。親子にとって楽しく、おむつ替えは心地よい時間となります。

 絶対的に自分を受け入れてくれる「安全基地」を育んだ赤ちゃんは、そこを起点に外の世界の探索をはじめることでしょう。

 

子どもを車内に残さない

 

 毎年、子どもを車内に放置したことによる熱中症の事故が発生しています。夏場は、車内の温度があっという間に上昇します。近年も、園の送迎バスや自動車に残された子どもの命にかかわるような事故がありました。

 JAF(日本自動車連盟)は、「夏場に子どもと車の鍵を車内に残したまま外に出て、車の扉が開けられなくなってしまうケースが毎年起きている」と警鐘を鳴らしています。

 例えば、車に乗りこむ際などに子どもが鍵を触りたがるのでおもちゃ代わりに鍵を渡した状態のままでドアを閉めてしまい、いざ自分が乗ろうとした時には鍵で遊ぶうちに車の中からロックをかけてしまいドアが開けられないといったケースです。

 調査によると、気温35度の炎天下でエンジンを切って駐車した場合、車内温度は5分で約25から約35度にまで上昇し、15分で熱中症を発症する危険性が高まって30分後には約45度にもなるという報告があります。特に夏場に関しては、あっという間に車内が高温になることから、子どもの命にかかわる危険な状態になります。

 また夏場だけでなく、いつどのような場合においても車内に子どもだけ残すのは非常に危険です。子どもの命にかかわるような危険は、わたしたちの身近に多く潜んでいます。

 一番大切なことは、車を止めたら『必ず子どもといっしょに車を降りる』こと、そして子どもが欲しがるからといって日頃から車の鍵を渡さないことです。「短時間だからだいじょうぶ」「自分はうっかり置き去りにするなんてしない」と過信するのでなく、大事な子どもの命を守るために、「自分でも起こりうるかもしれない」という危機感を持ちましょう。

 

参考文献

  • こども安全ニュース 情報紙夏号 「0歳児から5歳児行動の意味とその対応」

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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