今月のテーマ
・入学を前に
・きょうだいげんか
・大切な自我
・トイレへの声掛け
入学を前に
子どもにとって、小学校へ入学することは環境や生活が大きく変わることであり、期待をもたせるとともに、自信ももたせることが大切になります。
生活の中でも「ご飯をしっかり食べられるから、学校に行っても給食をおいしく食べようね。」「ひとりでトイレに行けるから、学校のトイレでも大丈夫よ。」「分からないことは、誰にでも聞いてね。」など、親子で話していくことで、子どもは「小学校でもやっていける」という自信をつけます。
それには基本的生活習慣が身についていることが大切です。
入学前に服がひとりで着れる、あいさつができる、トイレで排泄した後、自分でふける、片付けができるなど、普段の生活を見直してみましょう。
また、入学までに環境の変化に慣れさせる為に、通学路を親子で歩いてみましょう。その中で危険な場所や道路の渡り方など、親子で確認しましょう。そして、小学校の入学までには決まった時間までに登校できるように、早寝早起きをして朝ごはんを食べる習慣もしっかりと身につけていきましょう。
きょうだいげんか
兄弟(姉妹)関係は、競争(ライバル)意識が強いのが一般的で、多かれ少なかれどこの家庭でもきょうだいけんかはあります。ただし、けんかをよくするきょうだいは仲が悪いというと、そうとは言えませんが、今けんかをしているかと思えば、いつの間にか仲良く遊んでいることが多いです。
けんかになるのは自然で、遊びのようなものです。他人相手では抑えてしまう自分の心をみせ合ったきょうだいでは、しだいに深い絆で結ばれ、仲もよくなっていきます。
けんかの原因はさまざまですが、親の愛情をめぐっての嫉妬心やおもちゃの奪い合いなどがあります。
また、下の赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、親の愛情や関心を一身に集めていた上の子どもが、ある日(下の子どもの誕生で)突然、下の子どもに親の愛情を奪われてしまうように感じます。
そのようなときは、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、しっかりしてね。」などと言われると、下の子どもを大切にしているようで嫉妬してしまいます。赤ちゃんが寝ている時など上の子どもと遊んだり、抱きしめて「かわいいね。」とやさしく声をかけ愛情を表現することも大切です。
上の子どもの心を大切にすれば、下の赤ちゃんの面倒をみたり、やさしく接してくれるでしょう。
きょうだいげんかは子ども同志の成長の姿として見守っていきましょう。
大切な自我
「自我」が芽生えてくると、何でも自分でやろうとします。「自分で、僕(私)が」と親に対して反抗的と思える行動をしますが、思うようにできなくてかんしゃくをおこしたりします。
大事なことは、すぐ手伝ってしまうのではなく、どのようにしたらできるか、時間をかけ教え、見守り、そしてできたことをいっしょに喜びましょう。
「自己中心」的ですが、僕が、私が…と「我」を通し自立が始まります。どのようにしたいかという「意志」が、働き始めてきているのであって、わがままではありません。
また、4~5歳は自分の好きな物、好きな事がはっきりして気に入ったものにこだわることもあります。それぞれ発達段階の1ステップです。「こんなに意思表示ができるようになったんだよ」という証しでもあります。
また、友だちとの遊びが増えて仲間ができてきます。ときにはけんかが増えるかもしれませんが、友だちに主張したり、泣いたり、怒ったり泣かされたりをしながら、慰められたり、叱られ、どのように関わると「いや」な気持ちか、こんなことをして「いい」感じだったと他人とのつきあい方がわかっていきます。
他人の存在がわかってくると友だちとの「競争」するという姿も現れてきます。
子どもの競争心のような動きは、育ちの内面的なもので大人も「一番がいい」「負けるな」とこだわって育児をしていないか、考えてみましょう。
トイレへの声かけ
小さな子どもは膀胱の発達が未熟で、おしっこをしたいと思ったときトイレまで我慢できず出てしまったりすることはよくあります。
子どもが2~3歳になると膀胱が発達して、おしっこをある程度ためられるようになり、ためられる量が増えてくると、おしっこがたまったことを自覚しやすくなります。
そこで、子どもが1人で歩けるようになり、日中のおしっこの間隔が2~3時間空き、大人の話を理解できれば、「トイレトレーニング」を始めてもよいでしょう。
そして、トイレへの声掛けは朝起きたあと・食事・おふろの前や時間を見て、トイレやオマルに座れるように「お母さんと一緒におしっこに行ってみようか」と誘い、少しずつ始めてみましょう。
おむつをはずすことは、失敗や時には後戻りをしながら徐々にできるようになるものです。もし、子どもが失敗したとしても叱ったりしないようにしましょう。それが原因で子どもがトイレでするのを嫌がったり、知らせてくれなくなることもあるからです。
おしっこの間隔に一定のリズムがついてきて子どもの自立心が育ち、体が発達してくる3歳ごろになると、スムーズにおむつがはずれるようになります。それまでは気負わず、子どもの発達を見ながら誘ってみましょう。
周りの大人はあせらず、まずはほめることから子どものやる気が出るように見守りましょう。
参考文献
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子育てのなやみ解消BOOK
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初めての育児12か月
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のびのびしつけブック
※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。