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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2022年2月号

今月のテーマ

朝はゆとりをもって
あそびとおけいこごと遊びのなかでの経験
子どもを認める言葉
お風呂でのスキンケア

 

朝はゆとりをもって

 

 子どものいる家庭で、よくありがちな朝の風景です。いつもは自分で着替えられるのに、なかなか出かける準備ができない!というようなことはないでしょうか。

 次第に親の声は大きくなり、子どもは変わらず返事だけで動こうとしない。そして時間だけがどんどん過ぎて、「もう、出かける時間に間に合わないじゃない~!」というような連鎖で、親は着替えを手伝ってしまうことも少なくありません。

 これは子どもは親にかまってほしくて、本当は自分でできるのにグズグズしている可能性や、「着替えるのが面倒」とか、部屋が寒くて「脱ぐのが嫌」といったその子どもなりの理由があるかもしれません。こんな時は子どもの気持に寄り添って、気持ちを切り替えるきっかけや意欲を前向きにして、着替えることが楽しくなる状況を作ってみるとよいでしょう。

 例えば、「7時30分までに着替えられたら、食後のりんごを一切れおまけ」というふうに、ちょっとした楽しみを提示するのです。あるいは、4~5歳頃で‟一番!“にこだわるような時期ならば「どっちが先に着替えるか」や、「好きな歌がかかっている間に着替えられるか」など、ゲーム感覚を取り入れてみるのもひとつの方法です。

 このような「着替えたら、楽しいことがある」という経験をし続ければ、やがて着替えにサッと自分から取りかかる習慣がついていきます。

 子育てにおいて困り感があれば、時間的ゆとりをもって、前日前夜に衣服の準備や環境整えるなど、親がひと工夫することでお互いに気持ちの良いスタートになることでしょう。

 

遊びのなかでの経験

 

 子ども同士で仲よく遊んでいる!と思った矢先、おもちゃの取り合いになっていることがあります。

 同じおもちゃを与えれば、おもちゃの取り合いやケンカは減るかもしれませんが、特に小さい子どもは「そのおもちゃが欲しい!」というよりは「誰かが使っているから欲しい!」の場合なら、自分のおもちゃには興味が薄くなってしまい友だちの遊んでいるおもちゃを取り合ったりします。

 またその場の雰囲気や一緒に遊ぶお友だちによって気持ちが変わったり、少し大きくなってくると、兄や姉などに対する「あこがれ」から、遊んでいるそのおもちゃの取り合いになることも少なくありません。

 親は、「相手を思いやれる優しい子どもになってほしい」という思いもありますが、子どもは遊びや生活のなかでケンカをしたり、それを誰かに訴えまた仲よく遊ぶなど、人間関係にはどれも大切な経験です。

 友だちと「一緒に遊ぶこと」や「貸して」など、自分の感情をコントロールすることや関わりかたを遊びのなかで学んでいくことでしょう。

 

子どもを認める言葉

 

 子どもが喜ぶことってなんでしょう。そう思ってよくよく子どもを観察すると、「子どもが、1日に何度も繰り返す言葉」があります。それは、子どもが何かをするとき「また!」と思うほど、「見て見て」や「見ててね」という言葉があります。

 例えば、子どもは片足立ちできたとき、お絵かきしたとき、少し大きくなると逆上がりに挑戦するときなど頻繁に言う言葉です。子どもは、‟ほめられたいのではなく、まずは自分のことを見ていて欲しい“のです。
 「すごいね」「上手だね」もいいですが、「見てるよ」が子どもはうれしいのです。

 逆上がりができたときには、子どものこんなにも素敵な瞬間に立ちあえたのですから、「逆上がりができたね!」と、また苦手な野菜を食べることができたときは、「野菜が食べれたね!」そのできた事実認めて、その瞬間に子どもと感激をわかち合ってください。
 決して、「たった一口?」や、「もっとスピードつけて、逆上がりはまわって」なんていうようなことは避けたいものです。「できたね」「やっているね」や「楽しそうだね」など、子どものしていることにそのままの声掛けをします。

 子どもにとっては自分のことを「見てもらっている」ということが安心となり、見たそのまま、感じたそのままを語りかけるだけで、子どもの大きな支えとなって心と体をさらに豊かに育てていくことでしょう。

 

お風呂でのスキンケア

 

 赤ちゃんのお肌って、プルプル、モチモチ!ですが、スキンケアいらずではありません。すべすべに見える乳幼児の肌は、とてもデリケートで傷つきやすいので、小さい頃からしっかりスキンケアすることは大切です。洗う時のポイントは、石けんには汚れを分解する成分が入っているのでこする必要はないのです。

 皮膚のバリア機能を壊さないように、泡立てた石けんを使って洗うことが大切でやさしく手でなでるように洗います。そして、ぬるま湯のあまり水圧の高くないシャワーでしっかりと石けんを洗い流します。
 乳幼児は生涯の中で最も皮脂が少ない時期で、お湯が熱いと皮脂が流れ出てしまうので湯船には38~39度くらいのお湯で、5分以内がつかることの目安になります。体を拭く時は、柔らかい綿のタオルで水分を吸い取るように軽く押さえるように拭いてください。

 またお風呂からでたら角質層の水分量が入浴前よりも減っていますから、20分以内に保湿したほうがよく、水分を吸い取って体のほてりが治まったら保湿をしてください。全身には、さらっとしたローションタイプの保湿剤、顔や手足には油分の多いクリームタイプの保湿剤を塗るのがおすすめです。

 生後1~2か月くらいは、皮脂が多いため、頭や顔に赤いブツブツやかさぶたができる乳児脂漏性湿疹があります。皮膚科でみてもらうことも必要ですが、家で丁寧に洗って保湿をすることで悪化を防ぐことにつながります。

 頭についた分厚いかさぶたは、お風呂に入る30分位前に、ベビーオイルをコットンにたっぷり含ませて、かさぶたの上につけて充分にふやかします。その後、自然に落ちる部分だけを洗い流します。かさぶたを無理にとると、かえって炎症を起こして悪化するので注意しましょう。

 乳幼児のスキンケアのポイントは、泡立てた石けんでやさしく丁寧に手で洗って流し、その後の保湿をしっかりすることです。

 

参考文献

  • 幸せの子育てのコツ 今がつらいママたちへ

  • NHKすくすく子育て情報

  • ほけんだより  他

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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