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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2020年11月号

今月のテーマ

早期教育の必要性
外出時に迷子にさせないために
話を聞く力を育む
冬の生活ケア

 

 

早期教育の必要性

 

 

 「早期教育」とか「早期能力開発」という言葉が氾濫しています。そういう言葉に抵抗を感じながらも、やらないと子どもの将来に不利になるのでは、とあせりを感じる親も多いでしょう。

 早期教育というと、幼児教室のようなものを連想するかもしれませんが、本当の早期教育とは、ただやみくもに刺激を与えることではありません。子どもとの基本的な信頼関係を築きながら、子どもの発達に合わせてちょうどいい時期に、ふさわしい経験をさせてあげる、それも発達の早い時期から行う、それが早期教育だと思うのです。

 そこで、いい刺激を与えたり、適当な経験をさせるうえでは、特別なカリキュラムは必要なく、赤ちゃんの成長に合わせて泣いたら暖かい対応をして、笑ったらにこにことほほえみ返しをし、言葉を丁寧にかけ、絵本を読んだり、歌をうたい毎日のコミュニケーションが最高の早期教育です。こういうことを通して、子どもは親との基本的な信頼感を築くことができます。すると、何かをやりたいという意欲が育ってきて、自然にたくさんの経験を積むことができます。

 その結果、より多くの刺激を受けてどんどん能力を伸ばすことができるのです。そんな子どもによい影響と刺激を与えて、子どもが自分で心を育てられるように、能力を伸ばすことを手助けすることが、保護者の役目でありそれが本当の早期教育でしょう。

 

外出時に迷子にさせないために

 

 

 外出時に子どもを迷子にさせないために重要なことは親が子どもから目を離さない、手を離さないことです。また、親が子どもの動きやどんなところで迷子になりやすいかを知り、意識することで十分に注意することができます。

 幼児期の子どもは、興味を引く物が多くあるショッピングモールや遊園地では、よく迷子になりやすい場所です。大人が買い物やおしゃべりに夢中になり、ほんの少し目を離した隙に迷子になっています。また、行きつけのスーパーなどで子どもだけでトイレに行かせて、大人の元に戻れなくなってしまったり、おもちゃ売り場で待たせていたはずが、ほかの場所に子どもだけで行ってしまったりすることもあります。

 子どもだけで行動させることは迷子だけではなく、ほかの犯罪に巻き込まれることもあるのでとても危険です。興味を持った物に向かってどんどん一人で進んで行ってしまうことを防ぐためにも、歩く時には必ず手をつなぐことが重要です。子どもにも迷子になる危険性を伝え、手を離さない、一人で離れて歩かないことを約束しましょう。しかし、大人が十分に気をつけていても迷子になってしまうことがあります。また、一人で行動する時に困ったことが起きることもあります。

 いざという時にどうしたらよいのか、誰に助けを求めればよいのかを話をしておきましょう。

 

話を聞く力を育む

 

 

 子どもには、人の話をきちんと聞けるようになってほしいと願っている親も多いと思います。しかし、子どもは日頃から大人の姿を見ています。周りの大人が子どもの話を聞いてあげ、そのうれしさが安心感となり、人の話を聞く力につながっていくのではと思います。

 まずは、親が子どもの話をゆっくり聞き、思いを受けとめましょう。子どもが話しかけてきた時は、ていねいに話を聞くと子どもの心も満たされます。

 例えば、子どもが話しかけてきた時に、家事などの途中ですぐに対応できない場合もあります。そんな時は「あっちに行ってて」ではなく、「お皿を洗っているから終わったら、すぐに聞くね。少し待っててね。」と子どもに伝えます。また、ゆったりした気持ちで話を聞くことができる環境を整えましょう。

 乳児は、言葉で気持ちを表現することはできませんが、大人は赤ちゃんに話しかけ、赤ちゃんの気持ちを察して言葉で表現してあげましょう。そうすることで、言葉を覚えたり、気持ちに応えてくれてうれしいという体験にもつながるでしょう。それが話を聞く力を育む関わり方となります。

 

冬の生活ケア

 

 

 寒さが厳しくなり、空気も乾燥する季節ですが、特にインフルエンザやかぜ、溶連菌感染症、RSウイルス感染症などの呼吸器に症状の出やすい感染症が多くみられます。予防のためにも手洗いや十分な睡眠、室温の調節や加湿、栄養バランスのよい食事などで、健康に過ごせるように心がけましょう。

 まず手洗いは感染症予防の基本ですが、食事の前、トイレの後、外出から帰った後には石けんをよく泡立てて、洗い残しがないようにていねいに手洗いをしましょう。また、かぜ予防のために水を口に含んでぶくぶくうがいをし、水を吐き出します。その後、水を口にふくんで、のどの奥までがらがらうがいをしましょう。

 冬場は暖房を入れる機会が多くなりますが、設定温度は20℃を目安になるべく足元を中心に温め、上半身は温め過ぎないようにしましょう。そこで、加湿器を上手に使用し湿度は60%前後になるように調節しましょう。加湿器がなくてもコップ一杯の水を暖房器具の近くに置いたり、濡れたタオルを下げておくことで部屋が乾燥しにくくなります。

 室内の換気も適度に行うように心がけ、体の免疫力を落とさないためにも食事は栄養バランスのととのった献立を心がけ、そして十分な睡眠時間をとり大人も子どもも早起き早寝で規則正しい生活を心がけ、健康に過ごせるようにしましょう。

 

参考文献

  • 0~3才 個性を伸ばす能力を育てる

  • よいこのあんぜんニュース 他

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