クオラケアシップ 更新情報

クオラケアシップ インストラクターフォローアップ研修を開催しました

2017年6月9日

6月7日(水)マモリエあいらにてクオラケアシップインストラクターフォローアップ研修が開催されました。全グループからインストラクター27名が集まり、4月19日に行われた計画発表会の中で発表した活動計画についてこの3ヶ月間の実践をグループワーク形式で共有しました。

3ヶ月毎の実習の流れ 1年間の流れ 平成29年度の研修スケジュール

改善を行うために3ヶ月毎の振り返りが非常に重要になります。

研修の様子

助言者を含む計40名が参加しました。

事前ワークシート 参加者の記入したシート

参加者は事前にこちらのワークシートを作成してきています。

グループでの発表の様子1 グループでの発表の様子2

各グループ進行役とタイムキーパーを決め、それぞれの活動状況について発表をしました。参加者は事前に多事業所・多職種で構成されたグループに振り分けられており、また各グループには助言者が2名ずつ配置いるため、様々な視点での意見・アドバイスを貰えるようになっています。

グループワークの中で多くのグループで「インストラクターとしてクオラケアシップを自分の部署で進めていく中で、どのように興味のない職員を巻き込んでいくか」という悩みが聞かれました。それに対しては「興味を持ってくれている職員からアプローチし、少しずつ協力してくれる職員を増やす」「興味を持ってもらうためには、クオラケアシップの活動を通して実際に患者(利用者)さんが変わる(効果がある)という体験をしてもらう必要がある。小さな変化ではなく大きな変化。変化が分かるようにチェックするポイントをいくつか示しておくのもよい。」といったアドバイスが送られていました。

グループでの発表の様子3 グループでの発表の様子4

 

また「『ヒューマンムーブメントを職員に理解してもらう』という目標に対して、自身が完全にヒューマンムーブメントを理解しているわけではないのでどうすればよいのか分からない」という悩みに対しては、「ヒューマンムーブメントの全てを理解するというのは無理。大切なのは介助する職員が患者(利用者)さんの違いに気づくことができる・姿勢などに疑問を持ち評価できるということ。『クッションを使用して適切な姿勢を保つことができる』『職員がアセスメントシートを書けるようになる』『介助を行う前に必ず姿勢等の確認を行う』といった具体的な目標にしてみては」とアドバイスされていました。

「クオラケアシップを職員にうまく説明できないんですよね」という参加者に対して「『うまく説明できない』ではなく説明できないものを言語化できるように訓練してほしい」という意見や、「ベテランさんが身体の大きな患者さんを移乗介助する際、せっかくあるリフトを利用せずに若い男性職員にお願いするんです。」という悩みに「その若い男性職員が『一緒にリフトでやりましょう』ってリフトでやってくれたらいいのにね。」という話もありとても興味深かったです。

メンバー全員が発表を行った後、意見交換を元に次の3ヶ月の活動に向けて計画を練り直し全てのプログラムが終了となりました。この後、9月、12月と同様の研修を予定しています。

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