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子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2022年5月号

今月のテーマ

語りかけ育児
「自分でやる」気持ち
おもらしは育ちの途中
子どもは視覚から理解する

 

語りかけ育児

 

  「語りかけ育児」とは、毎日一定の時間、赤ちゃんや子どもと1対1で向き合い、語りかけを行うことで、良い母子関係を築いたり、子どもの情緒的な安定を図るといわれています。
語りかける際は、赤ちゃんや子どもに伝わりやすいよう抱っこしたり身振り手振りを加えたりしながら語りかけるとよいでしょう。
 まずは、
・静かな環境にしましょう。テレビなどは消しておきます。
・話し方としては、子どもが注意を向けている物を中心に話します。
  例えば、「外でスズメがないているね」など
・子どもが聞き取りやすいように、短く簡単な言葉でゆっくり話しましょう。
また赤ちゃんは大人よりも聞き取りやすい高め声で抑揚をつけ、ゆっくりと語りかけることもポイントのひとつです。
話しをしやすい時間帯などに、子どもへの「語りかけ」をしてみましょう。

 

「自分でやる」気持ち

 

 子どもの身の周りの事を全部やってあげたり、子どもに任せていませんか。 たとえ年齢の低い子どもであっても全部やってあげると、子どもはなかなか自分でしようという気持ちにはなりません。逆に全部子どもに任せると、はじめはうまく出来ないために自分でやることが嫌になり、物事に関心を示さなくなってしまいがちです。ですから、自分でできる所は子どもにまかせ、上手くできない所を手伝いましょう。

 はじめは赤ちゃんの場合は大人がしてあげます。少しずつ子どもの成長に合わせて手伝い方を変えていきましょう。次第に親が50%、子どもが50%になり、気づけば子どもが100%できるようになっているといいですね。

 たとえば1歳半くらいなら、ズボンの足は通してあげて引っ張るのを子どもにまかせるのでもいいです。それも難しければ、ズボンの端を持たせるだけでもいいでしょうし、大人がズボンをはくのを子どもが見ているのだけでもかまいません。低めの椅子があるとズボンをはく時に体が安定して便利です。ママのお膝を卒業したら、牛乳パックや段ボールなどで作ってあげてもよいでしょう。ふさわしくないのは、子どもにおもちゃなどを渡しその間に大人が着せてしまうことです。大人100%、子ども0%のかかわりは、これは「あなたのやることではない」と、伝えているようなものです。

 親がやる方が早いでしょうが子どもの成長について考え、少しずつ工夫することで子どもの自信や自立心が育っていくことでしょう。

 

おもらしは育ちの途中

 

 子どもが、「おもらしが多く手間がかかる」「おもらしが治らず子どもの成長が不安」と、悩み不安になる場合があります。おもらしは非常にデリケートな問題で、子どもも心にストレスを抱えてしまいがちです。

 最初のおもらしの対応は落ち着いて、汚いや臭いは決して口に出さないようにしましょう。子どもは、「おしっこを漏らした行為が汚い」ではなく、「自分は汚い、臭い」と誤解してしまいがちです。また、おもらしした子どもの気持に共感するだけでなく、“どう行動すればよいか”もわかりやすく伝えましょう。「おしっこが出てしまった事に気づいてあせっちゃたね」「トイレに間に合わないと思って、嫌だったね」など、このように子どもの気持ちを代弁して表現することで子ども自身も気持ちが落ち着いてきます。

そして、「だめ」は使わず、「~してね」と伝えましょう。プレッシャーを掛けずに、自発的に行動できるような伝え方で「トイレに行こうか」と言いながらトイレに行き、おしっこが出た時はほめましょう。

 しかし、5歳以上で主な原因が見当たらずおもらしが頻繁にある時は、病院で受診をしたほうがよいでしょう。

 子どものおもらしは、体が未熟で、頭では分かっていてもその通りうまくいく事ばかりでないことを理解してあげてください。親も余裕をもって、子どもに寄り添っていきましょう。

 

子どもの紫外線対策

 

 

 子どもは、皮膚の発達が未熟で紫外線の影響を受けやすいため、紫外線対策について工夫をしていくことが必要になってきます。

子どもの紫外線対策としては、

  • 外で遊ぶ時間帯は朝の時間帯や夕方がよいでしょう。1日のうちでも、紫外線量が強い時間帯、午前10時から午後2時頃は避けて外遊びを行うとよいです。
  • 日陰を選んで遊ばせましょう。日なたでは、ひさし、屋根、木陰などの下で遊びましょう。
  • 帽子や衣服を選びましょう。つばの広い帽子や、衣服は肌の露出の少ない物、目の詰まった布でできているもの、紫外線を反射しやすい白か薄い色の物を着せましょう。
  • 日焼け止めを有効に使いましょう。使用後は、きちんと洗い落とすことも大切です。

赤ちゃんのベビーカーは、日よけのフードを活用したり、大人より低い位置にいる子どもにとっては、アスファルトの強い照り返しにも気をつけたいものです。また、外では特に子どもの顔色や汗のかき方、表情を確認しながらあそばせ、こまめな水分補給で熱中症にも十分に配慮していきましょう。

なお、晴れた日ばかりではなく曇りの日も注意をしましょう。

 

参考文献

  • はじめてパパママ・しつけと育脳

  • 子育て応援サイトMARCH

  • 日本小児皮膚科学会の統一見解 他

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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