今月のテーマ
・体を動かす習慣
・断乳の時期
・子どもの反抗
・チャイルドシートの着用
体を動かす習慣
自律神経が乱れている子どもは、活気がなく頭痛や腹痛などの不調を訴えることがよくあります。現代の子どもはテレビやゲームに夢中で運動不足になることが多く、その乱れを引き起こす原因になっています。それは、体を動かす習慣が少なくなっているからです。
東洋医学の「気・血・水」の「気」は、"元気"や"気合い"などの言葉に見られるような、目に見えない生命エネルギーをあらわしていて、自律神経の働きもこれに近いといわれています。
「血」は体内を巡る血液。「水」は体内にある血液以外の水分全般で、代謝や免疫システムなどもふくみます。「気・血・水」の巡りをよくするため、いちばん効果的なのは体(筋肉)を動かすことです。運動をして筋肉を動かすと、簡単に熱を作ることができ体温を維持することができます体温が上がることにより、血流もアップし免疫力も高まります。「血」「水」が巡るようになると「気」の巡りも自然とよくなっていきます。
たとえば、外に出ることが億劫だなと「気」の部分がネガティブに思っても、実際に行って体を動かしてみるとすっきりしたことによって心拍が活発になり、「血」の血流や「水」の汗などが巡って、元気の「気」が整います。それは子どももいっしょで、体を動かすことで自律神経を整えることができます。
まずは親子でできる簡単な散歩や追いかけっこなどを取り入れてみましょう。
断乳の時期
断乳の目安としては、1日3回の離乳食がしっかりと食べられて、コップで水分が飲めることなどいくつかあります。1歳を過ぎてしまうと、「おっぱいへの執着が強くなるから、その前にやめた方が良い」とも言われ、以前は「お誕生前には断乳を」と言われていました。
しかし、無理してやめさせるよりも幼児食を見直し、体を使う遊びを増やし、自然におっぱいのことを思い出さなくなるようにできたときが断乳のとき、という考え方の人もいます。また、離乳食の3回食がよくとれるようになった頃、しだいに赤ちゃんがおっぱいをほしがらなくなったときがチャンスです。1歳近くになると体の動きも活発になり、外の遊びにも好奇心がでて、おっぱい以外のものに気持ちをそらせれば断乳もうまくいくでしょう。
断乳の日を決めたら、「おっぱいにバイバイしょうね」と話し、昼間はなるべく外で遊び、ぐっすり眠らせるようにしましょう。何日かはおっぱいをほしがって泣くかもしれませんが、かわいそうと思っておっぱいをあげると、お母さんのおっぱいを止めるためにもよくありません。個人差があり、数日はかかると思いますが、もし母乳を欲しがって泣くようでしたら、おもちゃや遊びで気をそらしたり、涼しい時間に散歩に出掛け、おっぱいのことに気が向かないように過ごしてみてください。
いきなり断乳すると赤ちゃんも不安になってしまうので、断乳に向けて少しずつ減らしていくことを心がけてください。赤ちゃんにとってもお母さんにとっても無理のないペースで進めればよいでしょう。
子どもの反抗
2歳前後になると、きげんがいいときは、元気よく、自分から何でもやってくれるのですが気にいらないことがあると、何をいっても「いや」「いや」と言うようになります。
というぐあいです。
こういう様子が見えてくると、「そろそろ反抗期なのかな」と複雑な気持ちになります。
子どものやりたいことがでてくる年齢は、だいたい2歳ごろからと言われています。そして3歳代が反抗期のピークになり、反抗する力がついてきたともいえます。2歳ごろはちょうど自我が芽生えてくるころなので、自己主張の最盛期になります。手先も使えるようになり、いろいろなことがなんとかできるようになります。でも、まだうまくいかなくて自分で自分にイライラしていることでお母さんが気づかず、今までのように赤ちゃん扱いをされると、子どもは反抗的になります。
また、朝の着替えのとき、「いや!自分でやる」と自己主張されると、お母さんは「ちょっとやってあげるから」という対応をしてしまいがちですが、子どもは泣いたり怒ったりで困らせるので最初から、自分でやらせるより時間がかかってしまいます。
まず、子どものあるがままの姿を認め自我、自己主張、見通す力が育ってくる時期は、子どもの反抗には時間をかけ受け止めてあげましょう。
チャイルドシートの着用
6歳未満の子どもを車に乗せるときにはチャイルドシートを使用することが義務づけられ、まだ体の安定しない赤ちゃんは車でのお出かけにはチャイルドシートが必需品です。さまざまな種類のシートが出ていますが、赤ちゃんは座っても寝ても使えるものがおすすめです。
シートを取り付けるのは、安全性の面からは後部座席が望ましいいのですが、お母さんと2人だけの外出のとき、お母さんの顔が見えないと不安になってしまいます。助手席に取り付ける場合は、助手席の背もたれをリクライニングして後ろ向きにシートを装着すると安全性が高くなります。
運転している途中で赤ちゃんが泣き出したときは、慌てたり、イライラしたりせずに、車を安全な場所に停めて、抱っこして落ち着かせるようにしましょう。また、買い物などのとき、赤ちゃんが寝ているからと車の中に置いて行くことは、絶対にやめましょう。夏なら脱水症状を起こして死に至ることもありますし、事件に巻き込まれる可能性もあります。
出先でのトラブルにならないように計画性を持ち、外出準備やチャイルドシート着用は必ずしましょう。
参考文献
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初めての育児12か月
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子どもにいいこと大全
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0~3才 個性を伸ばす能力を育てる 他
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