今月のテーマ
・スプーンの持ち方
・数への興味
・子どものスキンケア
・子ども目線で安全チェック
スプーンの持ち方
スプーンやはしは、食事の時に欠かせない道具です。子どもにとって、スプーンは自分で操作する初めての道具といえます。
子どもが遊びの中でひじや肩を自分の意思で動かし、ものを握ったり離したりが自由にできるようになってくると、食事も手づかみ食べが見られます。赤ちゃんが手づかみ食べをする時期から自分で食べ物を口に運ぶという流れが自然に身に付き、自分の食べるペースを子ども自身が学ぶことが出来ます。手づかみに慣れて、手先が器用になってきたらいよいよスプーンのデビュー時期です。
ステップとしては、
①上握り(1~1歳半):スプーンを手のひら全体で握り込みます。初めの頃は肘や腕全体を使ってスプーンで上手には食べられませんが、徐々に手首のスナップを使って食べられるようになります。
②下握り(1歳半~2歳頃):スプーンを下から握ります。または親指、人指し指、中指を使って下から握ります。
③指3本の上握り(1歳半~2歳頃):親指、人指し指、中指の3本を使って下から握ります。この頃なると、片方の手を器に添えることも教えましょう。
④2歳頃~:鉛筆の持ち方でスプーンを持ちます。この頃になるとだいぶ上手に食べられるようになります。
スプーンの素材は、初めはあまり重くないシリコンやプラスチック(ポリプロピレン)・木製がおすすめです。また熱を通してもOK!なので熱湯消毒もでき、いつでも清潔な状態で使えます。
まずは試してみて、子どものスプーンへの反応を見てみるのも良いでしょう。柄は子どもが握りやすいもので持ち手に滑りにくい加工がある物を選ぶと、手先が不安定な子どもの手にフイットして食べやすいでしょう。
子どもがスプーンで食べることを楽しみながら、おいしく食事ができることが大切です。
数への興味
子どもの身の周りには、数があふれています。
子どもは数を認識していない時期から耳で聞いて覚え、口に出して言ってみるようになります。子どもが、「いーち」「にーい」「さーん」と唱えることがありますが、数えている指は全く違う数になっていたとしても数への興味がでてきていることがわかります。
そんな時こそ生活場面で、
例えば
おやつを食べるときは、「ビスケットが1、2,3まい」とおやつの数を一緒に数えてみたり、公園を散歩する時なども階段を「1、2・1、2」と数えながら登ってみたりします。
またお風呂の定番「〇〇まで数えてから上がろうね」も親子で楽しめます。
初めは、ゆっくり1から3までの数を繰り返すと良いでしょう。慣れてきたら少しずつ数を増やしていきましょう。またお父さんやお母さんの子どもの頃を思い出し、「いっぽんばしこちょこちょ」やかぞえ歌などで数を指折りしながら楽しんでみるのもひとつの方法です。
さらに外遊びなどでは、草花やどんぐりを数えたりブランコをこぐ時は,「1,2,3.…20」とお友だちと一緒に楽しんで数えながら交替ができたりと、子どもは遊びのなかで自然に学びあっていくことでしょう。
このように生活や遊びの中で、子ども自身の数への興味に寄り添っていくことが大切と言えるでしょう。
子どものスキンケア
乳幼児の肌はバリア機能が未熟で乾燥肌や湿疹、傷ができやすく、よだれや食べこぼしなどで刺激を受けやすいです。また汗をかくことが少なくなる季節は、子どもの肌は乾燥し敏感になりがちです。
外気の温度や湿度が下がると、暖房器具を使用する頻度が上がっていきますので空気も乾燥し肌もその影響を受けてカサカサになっていきます。子どもは肌が乾燥するとかゆみが出てしまい、掻くことを抑えることが出来ないので、皮膚層に傷がついてしまい、さらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。乾燥はそのまま放置してしまうと水イボなどの皮膚の感染症にかかってしまったり、皮膚炎がひどくなってしまうことが考えられますのでスキンケアは非常に大切と言えるでしょう。
いつも肌を清潔にして保湿剤を塗布し、健康な状態を維持することで皮膚炎の発症リスクが低下します。
その際は、
①皮膚をこすらずに石けんを泡立てて優しく丁寧に洗い、風呂上がりには保湿剤を適切に塗ること
②体を拭く時には、タオルで押さえるようにして拭くこと
③かゆみや湿疹など目に見える症状がなくなっても、保湿剤を継続する
などが大切になります。
子どもの健康な肌の維持に、清潔とスキンケアをこころがけましょう。もしも肌の状態で気になることがあれば、保健師や医療機関に早めに相談しましょう。
子ども目線で安全チェック
子どもは、私たち大人より低い視線や視野で、周囲を見ています。
試しに寝ている子どもの隣に寝転んで、周囲を見回してみましょう。すると床の隅に転がっている物が見えたり、また天井を見上げるとタンスが高層ビルのように見えます。
地震が来ても倒れないように固定したり、落ちてくるものはないか確認する必要があります。また赤ちゃんがいる場合はハイハイする赤ちゃんの目線で床を雑巾がけして小さいものは落ちていないか見てみましょう。特に家庭では、「ぶつける」「感電」「転落」対策に気を付けることが大切です。
例えば、テーブルの角やちょっとした段差の解消、もし背の低い戸棚が目の前にあれば引き出しが開かないようにロックが必要です。赤ちゃんが立っちが出来るようになったら、正座した姿勢で部屋を見回してみます。
日中過ごすリビングは、家具や電化製品など必要な日用品が置かれていますが、そのどれも子どもにとっては新鮮で興味をひかれるものばかりです。何でも口に入れたがる、触りたがる子どもの気持ちを理解したうえで、危険なものは直接さわることが出来ないようにすることが必要です。
また電気コードなどは最小限にし束ねて家具の裏側など、子どもの手の届かない場所にしまいましょう。使用頻度の少ないコンセントは、専用グッズなどでカバーをするなど、安全を確認しましょう。
子どもは、昨日できなったことが今日は出来るようになっていることがあります。子どもから目を離さない事が安全の基本ですが、子どもの安全を守るために子ども目線でチェックしてみましょう。
参考文献
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すくすく子育て情報
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保育の教科書
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H ugukumu
-
たのしくたべようニュース
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