今月のテーマ
・きょうだいげんか
・子どもの目をたいせつに
・赤ちゃんの歯みがき
・子どもの食事
きょうだいげんか
家庭でのきょうだいげんかは、とても自然なことです。
きょうだいげんかでは自分の気持ちをぶつけたり、ぶつけられたり、ときには手をあげたりして自己主張をしていきます。
すぐに親がけんかをやめさせるのではなく危険がない限り子どものやりとりを見守りながら、互いの意見を聞きましょう。どちらかの味方になるということではなく、親はそれぞれの気持ちを受けとめ、「おもちゃが欲しかったんだね」「いっしょに遊びたかったのね」など、お互いの気持ちを伝えてあげましょう。その際は、仲直りの強要はしないようにしましょう。そして、子どもが落ちついたら、「また一緒に遊ぼうね」と促すことも大事です。
ルールがわかる年齢であれば、安全な遊びのルールを親子で話しあっても良いでしょう。
また、楽しくきょうだいで遊んでいる時には「いっしょになかよくあそべると楽しいね」と、子どもの気持ちを代弁しましょう。
きょうだいげんかを繰り返すことで、言葉のやり取りをするというコミニュケーションの基礎が子どもに育っていくことでしょう。
きょうだいだけでなく友だちとのけんかも、同じように大切な経験のひとつです。
子どもの目をたいせつに
子どもの視力は、生まれた時はぼんやりとしか見えていませんが、発達して6歳くらいになると大人に近い視力になっていきます。その後の視力には、生活のなかでの姿勢や遊びと運動が関係していくとも言われています。
豊かな自然の中で十分に遊ばせ、外の景色をたくさん見ることで子どもの視力は育っていきます。
また、子どもといっしょに生活の中で目の大切さについて話す機会があるとよいでしょう。
目を大切にするために、
例えば、
- 本を見る時は、本を腕の長さくらいは離しましょう。
- テレビを見る時は、テレビから2m以上離れて、姿勢を正しましょう。
- テレビやゲームは時間を決めて楽しみましょう。
- 目に砂やゴミが入った時には、こすらずに目を洗いましょう
- おもちゃや先の尖ったもの(鉛筆やハサミなどを例として)を、お友だちの顔に向けないようにしましょう。
もし、気になることがあれば(テレビや物に目を近づけて見る、目を細めて見る、片目をつぶって見るなど)、経過を確認したり専門機関での相談など、必要に応じて眼科を受診することを検討しましょう。
赤ちゃんの歯みがき
赤ちゃんの歯が生える前から頬や口の中を触りましょう。気持ちよさを体感させておくと、おっぱいや乳首以外の物が口に中にスムーズに入ります。
遊びの中で歯固めを使うのも良いです。赤ちゃん用の歯ブラシを持たせると喜んで口に入れるでしょう。口の中に入れる経験を重ねて慣れていきましょう。
歯みがきを嫌がる時は、無理強いせず止めましょう。赤ちゃんの機嫌がよい時にすこしでも歯みがきができたら「はい、おしまい」と、笑顔で終わるようにしましょう。
下の前歯、上の前歯と生えそろい始めたら大人が使う仕上げ用と、赤ちゃんが自分で持つ用と2本あると良いでしょう。夜寝る前に1回は歯みがきをするようにし、大人が最後に仕上げ磨きをすることは大切です。
仕上げ磨きのコツは「軽く、優しく、小刻みに」振動させてあげることです。赤ちゃんに“ああ、気持ちいい”と感じさせてあげましょう。
子どもの食事
離乳食から普通食に変わるときには、すぐに大人と同じ食事にするのではなく、徐々に大人の食事に近づけていきましょう。刺激の強いものは避け、だしの旨味をきかせた薄味を心がけましょう。
食事の時には、子どもが自分で食べたいものを手つかみで食べることは大切です。手づかみ食べで、子どもの食べる意欲が高まり、自分で食べたいに変わっていくでしょう。子どもの食べる量が少ないと感じたときは、スプーンで食べさせてみるのもよいでしょう。
また、スティック状のものやおにぎり、パンなどでかじり取りをする、野菜の煮物などはちょうどよい大きさに切って、適量を口に入れて嚙む経験もさせてみても良いでしょう。
子どもに合わせて、スプーンに乗る大きさにしたり、小さく切ってとろみをつけるなど、幼児食は大人の食事から少し工夫して進めていきましょう。
繊維の多い野菜や肉類も奥歯ですりつぶして食べることが出来るようになると、いろいろな形状や触感のものを食べることで、味覚の幅が広がります。
子どもの食事は子どもが自分で食べることで、おいしく楽しく食べることにつながります。
※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。