人、未来、ここから始まる。

認定こども園クオラキッズ

子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2025年8月号

今月のテーマ

順番を待つ経験
子どもの日焼けの対応
強情への対応
お風呂嫌い

 

 

順番を待つ経験

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子どもは、まだ「順番」というその言葉の意味自体がわからずに、ましてや待てば必ず自分の順番がくるという先を見通す経験がないので、それをあそびや生活のなかで子どもに知らせていくことが大切になります。

よくありがちなのは、兄弟で使っているおもちゃを勝手に使ってしまう、やりたいことがすぐにできないと怒ったり泣いたりする、行列に割り込んでしまうといったように、順番を待つこと、我慢することは小さい子どもにとっては難しいことがあります。

例えば、ぬいぐるみでのあそびは「最初はウサギさん」「今度はライオンさんにご飯ね」など、いっしょにあそぶことで順番ということを子どもは知っていくことになります。親があそびをサポートし、「〇ちゃんが先に並んでいたから、その次が○○ちゃんね」など、具体的に名前をだして言葉をかけることで、次第に子ども同士で順番を考えてあそべることにつながっていくでしょう。すぐには子どもは理解や納得ができなくても、経験を繰りかえすことは“順番を待つ”という感覚が培われていきます。

また、買い物中のレジや子どもと病院受診などの機会に受付をして並んで順番を待っていることを知らせていくこともひとつでしょう。

あそびや生活を通して「待つ」体験が大切となり、「もう少し待ってね」「もうすぐだよ」「その次は自分の番ね」と、子どもへの声かけは大切です。

このように状況や年齢に応じた「順番を待つ」経験をして、子どもが待つことができた時は「待つことができたね」と声をかけてあげましょう。

 

子どもの日焼けの対応

 

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日焼けした子どもの肌は健康的なイメージがありますが、肌への影響を考えると日焼けを予防することが大切です。

レジャーなどのシーンにあわせ、長袖をはおる、戸外では帽子をかぶる、日焼け止めクリームなどを使用し汗をかいたときにはこまめに塗りなおすことは日焼けの予防となります。

もし、日焼けしてしまったら、早めに対処してあげましょう。

日焼けは、「日光皮膚炎」と呼ばれ、やけどと同様に早めの処置が必要で患部の冷却はもちろん、しっかりと保湿ケアすることが重要です。

日焼けは全身や上半身のみなど、広範囲におよぶケースがほとんどのため、冷たいシャワーをあびる方法も効率が良いでしょう。その際は、シャワーの水の勢いは弱めにして患部に負担なくやさしく冷やす方法がおすすめです。長時間は流水にさらせない部位(顔など)の日焼けには、冷たい水でぬらしたタオルをあてましょう。こまめにタオルを濡らして繰り返しあて続けることで、肌を冷やすことができます。

保湿剤を塗る時も、子どもの肌をこすらないように注意をして、肌の数か所に点々と保湿剤を置きやさしくのばすように塗りましょう。

肌にやさしい日焼け止めクリームや保湿クリームなど、子どもの肌にあうものを選び、日焼けの予防とケアをしていきましょう。

 

強情への対応

 

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子どもは、自我が芽生えはじめると、何でも自分でやりたくなりますが、思うようにうまくいかず、だだをこねたり、自分の思いを強く表現することがあります。親の思うようにさせるのではなく、子どもの思いを受け止めていけば、「イヤ」は出にくくなるでしょう。

たとえば、親「洋服着ようね」、子「イヤ」、親「じぁあ、ズボンからはく?シャツから着る?」、子「シャツ」、親「わかった、シャツから着ようね」子「ウン」というようにです。選択肢を促すことで 「○○がいい」と選び、自分の思いを受け止めてもらい、納得して思いを表現するようになります。

もう一つのかかわり方は、言葉をかけた後で、ちょっと間をおくことです。

親「ご飯食べるよ」、子「イヤ」、親「食事の準備をして待ってるから来てね」

数分後、子どもは「ごはんたべるー」とやってくるかもしれません。時間的な間をあけることにより、子どもは自分の思いで行動したという感覚を持つことが出来ます。少し大きくなると、「もう少ししたら、ごはん食べるよ」と予告すれば、自分で考えて心の余裕を持ち行動することが出来ます。

親は子どもの「イヤ」の強情や「自分で!」「見てて!」の要求を十分に認

めいて、子どもの『自分の存在に誇りを持つ』自我こそ、心の中から決してなくなってしまわないよう、大切に守り育てていきましょう。

 

 

お風呂嫌い

 

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入浴中に滑って転んだり、お湯の中で滑る恐怖感を味わったことのある子どもは、しばらく入浴を嫌がることがあります。

また頭を洗う時のお湯が顔にかかる恐怖心から、お風呂を嫌うこともあるようです。子どもの思いを聞いたうえで、「滑るから歩こうね」「泡がついてるからサッと洗おうね」「頭はシャンプーハットを使って顔にお湯がかからないようにしようね」など、安心・安全なことを伝えることもよいでしょう。

赤ちゃん時代を過ぎると、子どもは入浴の声かけがあれば自分から入ろうとするようになりますから、親の意志を押し付けられたり、無理に洗われることを好みません。夕食前にお風呂を済ませると衛生的で、しかも体の血液の循環が良くなり、食事を摂る上でも良い点が多いのです。

もし、嫌がるようであれば、子どもに「いつお風呂に入ろうか」と入浴するタイミングを聞いてみると、意外にスムーズにお風呂に入るかもしれません。

子どもにどうしたいかを聞いたり、お風呂の先に楽しいことが待っている(たとえば、気を引く玩具がある)と、スムーズにお風呂に入る気持ちになるでしょう。お風呂は親子いっしょに入り、会話することで子どもの今日の出来事や気持ちを知ることができ、開放的な雰囲気のなかで楽しいコミュニケーションの時間になるでしょう。

入浴は生活リズムの基本的な活動の一つです。衛生面や健康面を考えてシャワーなどで汗を流すだけでも気持ちがよいことも伝えましょう。

 

 

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

 

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