人、未来、ここから始まる。

認定こども園クオラキッズ

子育て情報配信サービス「すこやかネット」 2020年12月号

今月のテーマ

プラス志向の子育て
甘やかすと甘えさせる
病気の時の声かけ
笑顔で免疫力アップ

 

プラス志向の子育て

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 わが子の誕生から成長するにつれ、親は子どもの成長に希望と期待が膨らむことはごく自然のことと思います。

「這えば立て、立てば歩めの親心」と言われるように、親が子どもの成長へ期待する理想や希望も増え、「もっと〇〇になってほしい」とわが子に願っていることがあります。

 その一方で、過剰な期待をしてしまうと、子どものできないことばかりに注目してしまうことになり、わが子の言動を見て「まだまだ…」と思い、理想から現実をマイナスに捉える子育てになってしまいがちです。

そんなマイナス志向が重なると、次第に子育ての自信を無くしてしまうだけでなく、子ども自身も自己肯定感を持てなくなってしまうということにもなりかねません。

 今、目の前にいるわが子のよい行動や小さな努力を見つけ、それを認め、褒める子育てをすることで、子どもの良さと出来ることを少しずつプラスして積み重ねていきます。子どものひとつひとつの言動にも、「意味のあること」「素敵なこと」ととらえ、子どもにその成長を言葉で返していきましょう。

 例えば、お友だちにおもちゃを貸してあげた時、それを当たり前と思うのではなく、「相手の気持ちを考えることが出来たのね。優しいね。」など、その行動の意味あることを言葉で子どもに伝え、褒めてあげましょう。

 「プラス志向の子育て」に切り替えることで、子どもは成功体験を積み重ね、自分に自信を持ち、さらに成長していくことでしょう。

 

甘やかすと甘えさせる

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 言葉は似ていますが、「甘やかす」と「甘えさせる」は全く違うものです。

たとえば、

  • 食事に行き、レジ横のお菓子・おもちゃを見つけ、「あれ欲しい・買って」と騒ぐので子どもの言う通り買って与える。

 それは、一時的な感情で「かわいそう」や「人の目を気にして」我慢することの機会をなくし、親の都合が優先している「甘やかし」といえます。

  • 自分でボタンをかけようと一生懸命やってみたけれどできなかった時、「ママ、ボタンやって」と言ったので、ボタンかけを手伝う。

 これは、子どものやる気を尊重し見守り、必要に応じて手伝うことで気持ちも受け止め安心感を与え、勇気づけるのは「甘えさせる」です。

 子どもにとって、「甘えさせる」は大切な事です。甘えが満たされた時、相手から愛されていると感じ信頼関係が生まれ、自己肯定感を得ることになります。子どもの心が成長し、「自分で頑張ろう」という意欲や自立につながります。生活の中で迷うこともありますが、「子どもにとって…」先々の育ちに力となるか考え、家族と共通意識を持ちましょう。

 

病気の時の声かけ

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 病気の人に声を掛ける時に、「大丈夫?」と声を掛けることがよくあります。大人の場合であれば自分の具合の悪い事に気付いてくれ、何かあったら頼れるだろうと安心できます。

 では、子どもの病気の時はどうでしょう。

 子どもは、いちばんは安心できる人(親)のそばにいることで心が落ち着き安らぎます。そして、子どもが自分は大丈夫なのだろうかと不安になることもあり、そんな時そばにいて「大丈夫!」安心させるような声かけをすることが大切です。自分のそばにいるひとが不安そうであればその不安が子どもに伝わり、もっと具合が悪くなるかもしれません。

 また病院受診の際に、すごく不機嫌だった子どもも診察の後には、以外と機嫌がなおっていることがあります。家族は病気の子どもを見て心配でたまらないという顔をされていたのではないでしょうか。診察してもらっておとうさん・おかあさんが少しほっとし、それが表情や態度にあらわれ、その気持ちが子どもに伝わったのかもしれません。

 病気の子どもを家でみるときは、症状の変化に注意することはもちろん子どもの不安をとってあげる声かけや対応がとても大切になる例です。

 子どもの夜中の高熱やけいれんなど、親が慌てず落ち着いて対応し必要な時は、病院に行きながら「大丈夫、大丈夫」と子どもと自分に言い聞かせることが、まずは適切な手当になるでしょう。

 

笑顔で免疫力アップ

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 体を健康に保つには、免疫力を高めると良いと言われています。

その方法として、バランスの良い食事、1日10分程度の運動、質の良い睡眠などいくつもあげられていますが、その中に一見無関係に思える「笑うこと」があげられています。

「笑うこと」つまり笑顔になることには、脳が「この人、今ご機嫌なんだ」と判断して幸せホルモンを出し、いい気分や優しさ、やる気などをさらに応援してくれる仕組みが体には備わっています。しかも「笑う筋肉」が動くならば作り笑いや苦笑いでも良いし、「ニイィー」と表情を作り、口角が上げるだけでも幸せホルモンは出るそうです。

 例えば、家族や友だちと思いっきり笑った後は、自然と体がポカポカ温かくなり、全身の血行が良くなり、しかも心も潤うような気持ちになります。

「笑い」には、免疫力を高めるナチュラルキラー細胞の働きも活性化するので、元気になってストレスも発散され、心身の健康を保つことにつながります。親子で絵本を見たり、家族でおしゃべりやふれあい遊びなどを楽しみながら、より笑顔のある生活をみんなで試してみましょう。

 

参考文献

  • あんしんルーム・ちゃいる.com

  • 子ども救急箱 他

※聞いてみたいテーマがあればコメント欄にお寄せください。

  • B!