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マイスター制度 スペシャリストが誕生しました

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先日行われたクオラカップ2016の表彰式の前に、もう一つの表彰式が行われました。

グループ内の3つの介護保険施設(特別養護老人ホームマモリエ、介護老人保健施設クオリエ、特別養護老人ホームマモリエあいら)が合同で行っているプロジェクトのひとつ、「マイスター制度」によるもので各施設から2名ずつ・計6名のスペシャリストが誕生しました。

マイスター制度とは

介護技術に関する知識・技術を7つの分野(食事・口腔ケア、排泄・皮膚ケア、移動・移乗ケア、整容・入浴ケア、看取りケア、認知症ケア、対人援助)に分け、各分野3つのレベルの認定を行うものです。

レベル1(わかる)は1時間の講義受講だけですが、レベル2(できる)はぐっと難易度が上がり、講義受講に加え、介護職等級基準評価表(個別の技術に関するチェックリスト)の中級のクリア、介護福祉士試験を基に作成された筆記試験の合格、ヒューマンムーブメント研修のBasicコースを修了が条件となります。

レベル2までは5年間以内に受験することとしており、これにより全介護職員が5年間で同じ知識・技術を身に着けるということになります。

レベル3(指導できる)は更に難易度が上がり、ケアの根拠となる十分な知識を求められる試験(後述)に合格する必要があります。レベル3の試験を合格するとその分野のスペシャリストと認定され名札と事業所の写真に星マークが付きます(分野ごとに色が決められており、最大で7つの星がつくことになります)。

さらにブロンズスペシャリスト、シルバースペシャリスト、ゴールドスペシャリストと上がっていき、最後にケアマイスターとして認定を受ける形になります。こちらの上級資格の認定には複数の分野でスペシャリスト認定を受けることや、介護福祉士資格の取得、インストラクター養成研修の修了などより難易度の高い条件が必要となっています。

マイスター制度導入の背景

クオラグループには人事考課制度があり、年1回の能力考課でその人の能力を、年2回の成績考課で半期ごとの頑張りを評価しています。そのうちの能力考課にて等級が初級・中級・上級・係長級・課長級、、、というように上がっていくのですが、一般企業と同じで管理職のポストは限られており、誰もが等級が上がるのに併せて昇格するわけではありません。また、個人の適性として管理職としてではなくスペシャリストとして能力を発揮する職員も多くいます。

そこで、介護の専門職として目指す基準を明確にすることで現場を支えている一般の介護職のモチベーションを上げることを目的とし、「専門職としての能力」を評価し、社内資格として認定・評価する仕組みとして「マイスター制度」が始まりました。

スペシャリスト認定試験の内容

今回のスペシャリスト認定に先立って4月26日(水)に試験が行われました。

まず初めに筆記試験を行います。分野ごとに作成された事例を読み、「事例分析シート」に落とし込みます。それを基に「介護目標」を掲げ具体的な介護方法を記載した「介護計画書」を作成する60分の試験です。

筆記試験の様子

筆記試験が終わると面接試験へと移ります。先ほど作成した「事例分析シート」「介護計画書」を3名の面接官にプレゼンします。事例分析シートは課題・根拠・予後の予測・改善策で構成されているため受験者がどれだけ知識を持っているかを見ることができます。

面接試験の様子1

まず、ひと通り受験者からプレゼンを行った後、面接官から質問が浴びせられ、筆記試験では足りない部分を補ったり、受験者の考えをより深く聞き出します。ある程度の内容については筆記試験の結果を見れば分かりますが、普段なかなか人に説明することのない具体的なケアについて説明することで十分な知識を持っているかが分かり、家族への説明や職員へ教える際の練習にもなります。スペシャリストになると下級の講義等も任されるようになるため、人に伝えるスキルも必要となってきます。

面接試験の様子2

個人的にこの試験についてとても優れていると思った点があります。書くことと話すことの2つの試験形態を取っていることです。人によって書くことが得意な人と話すことが得意な人がいますが、この試験形態では話すことが苦手でも筆記試験のアウトプットに基いて面接官が受験者の発言を引き出し、書くことが苦手でも双方向の面接によって話すことで表現することが可能です。

試験官メンバー集合写真

面接官は各施設から1名ずつのチームで構成(介護支援専門員指導者3名含む)されていて、自施設の職員を前に厳しくコメントしたり、一方で優しくフォローしたりする姿が微笑ましかったです。

受験者の声

今回の受験者から2名に話を聞きました。

グループホームアリエ 係長 瀬戸西 司さん(2005年入社)

グループホームアリエ 係長 瀬戸西 司さんの写真

マイスター制度が始まってどうですか?

介護の質の底上げになっていてとても良いと思います。これまでは自分の感覚で行っていた部分のあったケアを自信をもって行えるようになり、指導もしやすくなりました。

その他、良かった点があれば教えてください。

リフトやスライディングシートが以前から導入されており、当初は「え?機械?利用者さんが不安がるんじゃ?」と思っていた時期がありました。しかし、マイスター制度の中で行われる講義を通してそのような福祉用具の使用方法についても使用するメリットや場面に応じた使用法など教えてもらうことができたのがありがたかったです。

特別養護老人ホームマモリエあいら ユニットリーダー 駕田 幸司さん(2013年入社)

特別養護老人ホームマモリエあいら ユニットリーダー 駕田 幸司さんの写真

マイスター制度が始まってどうですか?

スキルアップという点において非常に役立ってます。チェックリストによる他社評価で目指すべきものがはっきりしていますし、ヒューマンムーブメントの講義などを通して多職種から知識を得られるのがとてもありがたいです。

マイスター制度が始まって負担が増えていませんか?

それはまったくないですね。目標が明確になることで、職員全体がどこに向かっていけばいいかがはっきりしているため、指導がしやすくなりました。わかる、できる、教えられるというステップを踏む中でどのようにしたら伝わるのかも学ぶことができとても役立っています。


 

以上、マイスター制度について紹介してきました。今回表彰された6名に続きたくさんのスペシャリスト・マイスターが生まれ、より質の高いケアが提供できるように定期的に活動を行ってまいります。

マイスター認定者の集合写真

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